セイヨウノコギリソウ（西洋鋸草）
セイヨウノコギリソウ（西洋鋸草）Achillea millefolium Linne
真正双子葉植物Eudicots＞中核真正双子葉植物Core Eudicots＞キク類Asterids
＞キキョウ群Campanulids
キク目Asterales
キク科 Asteraceae ノコギリソウ属 Achillea
別名：ヤロウ（Yarrow）レッドヤロウ
英名：ミリフォリア
利用部分 ：�〜漢陝↓�花
利用 ：�〔�用 �⇔鼠�、 ポプリ、ティ
名前の由来：葉がノコギリのように細長く、深い切れこみがあることから。
ノコギリソウ属は北半球の温帯や寒帯に１００種ほど自生している。原産地は北米、ヨーロッパでヨーロッパ各地の路傍に野生する草のようなハーブ。開花期は７〜９月。白花が普通だが、ピンクの花は１７世紀に発見され現在は園芸品種にピンク、黄もあり多彩。セイヨウノコギリソウは和名で、 ヤロウ又はミリフォリア（英名）とも呼ばれる。古くからハーブとして栽培され、つぶした葉を傷にあて血止めと痛み止めに用いてきた。
属名のアキレア（Achillea）は、ギリシャ神話トロイ戦争に登場する アキレスが、この植物の薬草としての効果を発見し、傷の治療に使ったという言い伝えから、ついたといわれている。不死身のアキレスだが、唯一の弱点が"かかと"だということで、ここを狙われた話は、アキレス腱という名とともに、今に伝えられている。
学名のミルレフォリウム millefoliumは「細かくきれた葉」の意味で鋸状の葉はさらに２−３回羽状複葉に細裂し、軟らかい。日本にも古くから自生しているノコギリソウは葉が固く細裂せず、羽状複葉にならない。
アキレスの名に因み、アキレアハーブと呼んでピネン、シネオールなどの精油成分、アキレイン、アキレイン酸などを含み、健胃、発汗、強壮薬にする。
葉や花はサラダや炒め物に少量使う。葉にはコショウのような風味があり美味しいが多くは使用しない。
成分
・精油：ピネン、シネオール、リモネン、ボルネオール、カンファー、など
・アルカロイド：アキレインなど
参考文献
・朝日百科 世界の植物 （朝日新聞社）
・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 （広川書店）
・山渓名前図鑑 野草の名前 夏 高橋勝雄著 （山と渓谷社）
・ヤマケイポケットガイド ハーブ 亀田竜吉（山と渓谷社）
・植物分類表 大場秀章 編著 （アボック社）
所属「科」などは近年の遺伝子ＤＮＡ配列に基づく、新分類体系ＡＰＧ�景�式に従った分類、配列順にしています。各、同じ科内での並び順は、学名の属名アルファベット順になっています（Ｔ．Ｋ）