カンボク（肝木）
カンボク（肝木） Viburnum opulus var. calvescens
真正双子葉植物Eudicots＞中核真正双子葉植物Core Eudicots＞キク類Asterids
＞キキョウ群Campanulids
マツムシソウ目Dipsacales
レンウクソウ科Adoxaceae ガマズミ属 Viburnum
利用部分 ：材
利用 ：材を加工品に
名前の由来：不明、木に効能があるからという説がある。
中部地方以北の山地、北海道や、樺太（サハリン）、千島に自生する高さ４〜５ｍ程の落葉小高木。対生した長い柄のある葉は三つに中裂した特徴ある形をしている。初夏、新枝の先に白い花を咲かせる。中央部の花は小さく、縁を雄しべや雌しべが退化した装飾花で取り囲む。花全体が装飾花となった品種をテマリカンボクとよび、観賞用に栽培される。
花期は5〜7月。果実は液果で球形、8〜9月に赤く熟すが、まずく食べられない。小鳥も食べない。材は白くてじょうぶなので楊枝(ようじ)などに、又道具類の柄(え)にもする。
枝葉の煎汁で切り傷や擦り傷、打撲の傷を洗うと良いとされている。基本種のセイヨウカンボクがヨーロッパ、シベリアなどに、また別の変種アメリカカンボクが北アメリカに分布する。
参考文献
・朝日百科 世界の植物 （朝日新聞社）
・日本の野生植物 木本�供 癖針渕辧�
・花と樹の事典 木村陽一郎 監修 （柏書房）
・樹の花１ 倉田悟解説 （山と渓谷社）
・花の上高地 田中豊雄著 （ほおずき書籍）
・植物分類表 大場秀章 編著 （アボック社）
(コメント）
これ迄、植物を系統的に分類する方法ではシダ植物と種子植物、裸子植物と被子植物、単子葉植物と双子葉植物というような方法が親しまれてきたが、
近年、ＤＮＡ配列に基づく系統関係から、従来とは異なる配列がとられるようになった。
ＡＰＧによる大分類で、１９９８年に最初の系統的分類ＡＰＧ�気�発表されてから改定が加えられ、現在は２００９年のＡＰＧ�靴�発表されるに至っている。
その結果スイカズラ科カンボクはレンプクソウに統合された。
所属「科」などは近年の遺伝子ＤＮＡ配列に基づく、新分類体系ＡＰＧ�景�式に従った分類、配列順にしています。各、同じ科内での並び順は、学名の属名アルファベット順になっています（Ｔ．Ｋ）