ケイトウ （鶏頭)
ケイトウ （鶏頭) Celosia cristata Linne
真正双子葉植物Eudicots＞中核真正双子葉植物Core Eudicots
ナデシコ目Caryophyllales
ヒユ科 Amaranthaceae ケイトウ属 Celosia
別名：カラアイ（韓藍）
生薬名 ：ケイカンカ(鶏冠花）
利用部位 ：�ー鏤辧 ´�花穂
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名前の由来：ニワトリ（鶏）のトサカに似ていることからケイトウ。
インド原産の植物で日本へは中国を経て奈良時代、渡来したと言われる。「万葉集」に韓藍のなで詠まれているのがケイトウではないかといわれている。カラアイは韓から伝えられた藍の意味で昔、花穂を染色にも用いていた。夏から秋にかけて庭を彩る花として多くの人に好まれてきた。花軸の上部がニワトリのトサカ状の肉冠になる。花は此の肉冠の左右両側にびっしりと附き開花する。しかし花自体はあまりにも小さく鑑賞されるのは全体的な姿、色づいた鱗片の密集するトサカの頂部。赤、紅、黄、ピンクといろいろの色がある。ケイトウ属 Celosiaはギリシャ語の「燃焼する」という意味で燃えるような花の色に由来する。
花ごと採取し乾燥させたものは止瀉剤になる。
花の後、黒い直径１ｍｍほどの種子ができる。花穂を振って種子を集める。本来はノゲイトウ （野鶏頭)Celosia argenteaの種子をセイソウシ（青葙子)というがケイトウの種子もセイソウシ（青葙子)として同様に薬用になる。
栽培種のケイトウにはニワトリのトサカ状のケイトウのグループをトサカ咲き種Cristata group”クリスタータ”という。羽毛状に細かく分岐して咲く種をPlumosa Group”プルモーサ”（var. plumose Hort）、またはフェザーという。羽毛咲き種プルモーサの系統で花壇用や切花用に需要の多いヤリゲイトウなどがある。
下Photoは福岡市植物園花壇に植えられているplumosaの系統で株は分岐する。フサゲイトウとも呼ばれる品種、羽毛咲きになることに因む名。株が良く分岐し横に広がることから花壇などに植えられる背景の建物は温室。
参考文献
・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 （広川書店）
・山渓名前図鑑 野草の名前 秋・冬 高橋勝雄著 （山と渓谷社）
・万葉の植物 松田 修著 （保育社）
・花と樹の事典 木村陽一郎 監修 （柏書房）
・植物分類表 大場秀章 編著 （アボック社）
所属「科」などは近年の遺伝子ＤＮＡ配列に基づく、新分類体系ＡＰＧ�景�式に従った分類、配列順にしています。各、同じ科内での並び順は、学名の属名アルファベット順になっています（Ｔ．Ｋ）