ヤナギタデ（柳蓼）
ヤナギタデ（柳蓼）Persicaria hydropiper Linne
真正双子葉植物Eudicots＞中核真正双子葉植物Core Eudicots
ナデシコ目Caryophyllales
タデ科 Polygonaceae イヌタデ属（サナエタデ属）Persicaria>（←タデ属Polygonum ）
栽培種はマダデ（真蓼）ホンタデ（本蓼）と呼ばれ食用になる。
利用部分 ：葉、花茎
利用 ：食用、香辛料、薬用
名前の由来：葉を噛むと強い辛味で口の中が「ただれる」ような事からタデ。葉がヤナギのように
細く似ることから
タデの仲間に細い葉のヤナギタデがある。葉が細いのでヤナギタデ。「タデ食う虫も好き好き・・・」のたとえに出てくる「タデ」で茎や葉に独特の辛味がある。野生種をヤナギタデ、その変種で食用に栽培されるものをマダテ、ホンタデと呼ぶ。ヤナギタデは田んぼの畔などの湿地帯に生える1年草。花は白〜淡紅色。葉を噛んでみるとピリピリとした特有の辛味があるのが特徴。
あのような辛味のある葉や茎を好んで食べる虫もいるように、人の好みは様々だの例えに使われる。変わり者の代名詞、譬え使われるがこのヤナギタデ、これをすりつぶし酢でのばしたものが「タデ酢」.鮎の塩焼きに添えられ、初夏の味覚の風物詩となっている。刺身に添えられている紫色の芽もタデの変種、ムラサキタデ（別名ベニタデ、アカタデ）を発芽させた芽で、特有の香りと辛味から香辛料として薬味や刺身に添えられている。タデハムシしか食べないような辛い植物も私たちは意識しないうちに食べている。！
利用
食用
香辛料として若苗は刺身のツマやサラダに 葉は酢味噌和えに（鮎にタデ酢は有名）
薬用
健胃、整腸薬になる 虫刺されには生の葉を揉んで塗ると痒みに効く。
成分
・辛味成分 タデオノール
・色素：ペルシカリン
名前が類似する藍染に使用されるアイ（藍） タデアイ（蓼藍）Persicaria tinctoriaGross
タデ科 Polygonaceaeイヌタデ属（サナエタデ属）Persicaria>（←タデ属Polygonum ）
Photo：花博 鶴見緑地公園 タデアイの葉
参考文献
・朝日百科 世界の植物 （朝日新聞社）
・最新生薬学 刈米達夫著 （広川書店）
・山野草ハンドブック 伊沢一男監修 （主婦の友社）
・野草の名前 秋・冬 高橋勝雄 （山と渓谷社）
・美味しい山菜 おくやまひさし著 （文一総合出版）
・植物分類表 大場秀章 編著 （アボック社）
・花と樹の事典 木村二郎（柏書房）・食材事典 廣田孝子監修 （学研）
・ヤマケイポケットガイド ハーブ 亀田龍吉 （山と渓谷社）
（コメント）
此れまでの慣れ親しんできた分類ではタデ科Polygonaceaeのタデ属polygonumは、ＡＰＧ�靴諒�類ではソバカズラ属Fallopiaとイヌタデ属（サナエタデ属）Persicaria に分かれて分類される。
所属「科」などは近年の遺伝子ＤＮＡ配列に基づく、新分類体系ＡＰＧ�景�式に従った分類、配列順にしています。各、同じ科内での並び順は、学名の属名アルファベット順になっています（Ｔ．Ｋ）