キダチアロエ（木立アロエ）
キダチアロエ（木立アロエ）Aloe arborescens Miller
単子葉植物 Monocots
キジカクシ目（クサスギカズラ目）Asparagales
ツルボラン科Asphodelaceae（←アロエ科 Aloaceae）アロエ属 Aloe
日本で多くみられる種。「医者いらず」として知られるアロエ
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利用 ：�〔唄嵬堯淵院璽廖Ε▲蹈┐梁緲僂箸靴突僂い襦法´�観賞用
名前の由来：「木立ち」の名の通り茎が伸びて立ち上がる。
小属名のラテン語arborescensは亜高木を意味する。
暖地では戸外でも育ち初冬、赤橙色のエキゾチックな花をつける。
わが国には江戸時代に渡来し、広く栽培される。葉の外皮は苦味が強いが、葉内部のゼリー質は比較的苦味は少ない。アロエは昔から「医者いらず」といわれ、健胃効果があるとされ、消化不良や慢性胃カタルや常習便秘に用いたりしてきた。
キダチアロエもケープ・アロエ同様バルバロインや粘液質を含むので、下剤効果があり便秘に有効。ただし、体質によっては胃炎を起こす場合があることや、大量の服用は腹部の仙痛をおこすので注意を要す。
生の葉の葉肉のゼリー質の粘液は火傷、切り創、虫刺されなどに塗布したりする。
日本薬局方に収載する生薬のアロエは同じツルボラン科AsphodelaceaeのAloe ferox、またはこれと Aloe africana、Aloe spicataとの雑種の葉から得た液汁を乾燥したものを用いる。キダチアロエは成分的には類似し民間薬的な使われ方をする。また近年は健康食品や化粧品部門飴類まで多方面にわたり利用されてきている。
ヨーグルトなどの食品に用いるアロエは食用アロエとして有名な種類のアロエベラ (A. vera)で、花は黄色。
利用
緩下薬として便秘症に、健胃薬に。火傷、ひび、あかぎれ、水虫にも外用する。
参考文献
・朝日百科 世界の植物 （朝日新聞社）
・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 （広川書店）
・生薬単 原島広至著 （株式会社エヌ・ティ・エス）
所属「科」などは近年の遺伝子ＤＮＡ配列に基づく、新分類体系ＡＰＧ�景�式に従った分類、配列順にしています。各、同じ科内での並び順は、学名の属名アルファベット順になっています（Ｔ．Ｋ）