セイヨウスモモ(西洋酸桃）（プルーンprune）
セイヨウスモモ(西洋酸桃）（プルーンprune）Prunus domestica Linne
真正双子葉植物 Eudicots＞中核真正双子葉植物 Core Eudicots＞バラ類 Rosids＞マメ群 Fabids
バラ目 Rosales
バラ科 Rosaceae スモモ属 Prunus (←サクラ属)
中国名：李
英名：プラムPlum
健康食品として人気の高い干しプルーン
利用部分 ：果実
利用 ：食用（生食、ドライフルーツ）
名前の由来：酸味に強いスモモの意味。外国産であることから。
スモモはヨーロッパ、北アメリカ、アジアに約３０種が分布する。果樹として食用や、台木として使われるのはこのうちの約１０種、３０００品種がある。その中でニホンスモモ(日本酸桃)とセイヨウスモモ(西洋酸桃）の２種が栽培的には重要。ニホンスモモは中国が原産で、幕末から明治初頭にかけて日本からアメリカに渡り、他の品種と交配され世界に広がった。
セイヨウスモモはコーカサス南部からイラン北部が原産で、ローマ時代にはすでにヨーロッパに伝わり、雨の少ない乾燥地帯、夏季に乾燥する地中海沿岸で栽培され多くの品種の親になっている。
果実は生食される他、果実酒やジャム、乾果などに加工される。ヨーロッパでの栽培が主だっが、近年日本でもプルーンの名で広く知られ、栽培も定着し、長野県は産地になっている、熟期は遅く８月中旬以降、果皮は青紫色、ラグビ−ボールのような形をしている。
果肉はやや堅いが完熟すると糖度が増してくる。乾燥すると鉄やカリウム、βカロテンが生果より凝縮され栄養価が高くなる。青紫色のプルーンはアントシアニンに富み、眼精疲労などに効果的。
参考文献
・朝日百科 世界の植物 （朝日新聞社）
・食材図典 （小学館）
・食材事典 原田孝子監修 （学研）
・花と樹の事典 木村陽二郎監修 （柏書房）
・植物分類表 大場秀章 編著 （アボック社）
（コメント）
近年、ＤＮＡ配列に基づく系統関係から、従来とは異なる配列がとられるようになった。
遺伝子DNAに基づく新分類体系､ＡＰＧによる大分類で、１９９８年に最初の系統的分類ＡＰＧ�気�発表されてから改定が加えられ、現在は２００９年のＡＰＧ�靴�発表されるに至っている。
その結果従来 サクラ属とされていたスモモは新たにスモモ属Prunus (←サクラ属)が創設され従来サクラ属を表すPrunusはスモモ属をあらわすようになり、サクラ属はCerasusという名になった。
所属「科」などは近年の遺伝子ＤＮＡ配列に基づく、新分類体系ＡＰＧ�景�式に従った分類、配列順にしています。各、同じ科内での並び順は、学名の属名アルファベット順になっています（Ｔ．Ｋ）