モミジガサ（紅葉笠）
モミジガサ（紅葉笠）Parasenecio delphiniifolius(Siebold et Zucc.) H.Koyama
真正双子葉植物Eudicots＞中核真正双子葉植物Core Eudicots＞キク類Asterids＞キキョウ群Campanulids
キク目Asterales
キク科Asteraceae コウモリソウ属Parasenecio
別名：シドケ、シドキ、モミジバ、モミジグサ
利用部分 ：若苗、若茎、葉（春〜初夏）
利用 ：食用（山菜）
名前の由来：芽出しの頃、葉が開ききらないうちは傘をすぼめたような形、開いた葉がモミジに
似る事からの名。
北海道、本州、四国、九州各地の山の林床や、木陰や沢沿いに群落を作り
自生する多年草。草丈８０ｃｍ位。茎は直立し中は中空。太い茎に長い柄のついた、掌状に深く切れこんだ葉を互生する。モミジに似た葉の形からモミジガサの名がついた。
秋、花茎の先に筒状の頭花をまばらに付ける。１個の頭花の中には筒状の小花が５個入っている。地上部は枯れるが根が残り、翌春、傘をすぼめたような形で芽が出てくる。ヤブレガサの芽だしにそっくりだが、ヤブレガサは全体が綿毛をかぶって白いが、モミジザサは無毛で緑色をしているので見分けられる。
芽出しの頃の若葉は和え物、煮浸し酢の物に、若葉は天ぷらにすると美味しいし形も美しい。人気の山野草として人気がある。
名称と形態の類似
ヤブレガサ(破れ傘) Syneilesis palmate Maxim
キク科 Asteraceae ヤブレガサ属 Matricaria
参考文献
・朝日百科 世界の植物 （朝日新聞社）
・野草の名前 秋冬 高橋勝雄 解説（山と渓谷社）
・日本の野生植物 草本�供 癖針渕辧�
・おいしい山菜 ハンドブック おくやまひさし著 文一総合出版
・山野草 ハンドブック 伊沢一男著（主婦の友社）
・植物分類表 大場秀章 編著 （アボック社）
所属「科」などは近年の遺伝子ＤＮＡ配列に基づく、新分類体系ＡＰＧ�景�式に従った分類、配列順にしています。各、同じ科内での並び順は、学名の属名アルファベット順になっています（Ｔ．Ｋ）