ツルニンジン（蔓人参）
ツルニンジン（蔓人参）Codonopsis lanceolate Trautv
真正双子葉植物Eudicots＞中核真正双子葉植物Core Eudicots＞キク類Asterids＞キキョウ群Campanulids
キク目Asterales
キキョウ科Campanulaceaeツルニンジン属Codonopsis
別名：ジイソブ（老爺雀斑）
生薬名 ：ヨウニュウ（羊乳）
利用部分 ：�〆� �⊆稷�
利用 ：�〔�用 �´⊃�用
名前の由来：つる性で根が薬用のチョウセンニンジンに、似ているところからの名
別名は一回り小さいバアソブ（老婆雀斑）にたいして、ジイソブ（老爺雀斑）。
花の紫斑を老人のそばかすになぞらえた
北海道、本州、四国、九州など各地の山麓や林内で、多の植物に巻きつきながら伸びるつる性の宿根草。本邦以外では朝鮮半島、中国東北部、アムール地方にも分布する。
葉は薄く、裏面は緑白色、茎に対生、互生、輪生と様々につき一定しない。８月頃、蔓の所々に直径４ｃｍほど、内側に紫斑のある点釣鐘状のうす緑の花を下向きに咲かせる。釣鐘状の花の先は５弁の花のように反り返る。花筒の中には５本の雄しべ、雌しべの花柱の先端は３裂する。ガク片は５裂し目立つ。
茎や葉を傷つけると白い臭気のある乳液が出てくる。この乳液は切り傷などの外用される。キキョウ科の植物は一般に茎などを切ると白い乳液を出すものが多い。太い根は垂直に伸びて長楕円形や長い円柱形をしている。チョウセンニンジンに似た根の形からニンジンの名がつくが、実際に昔から強精強壮薬として珍重されてきた。蔓が枯れてきた頃、根を掘り起こし、日干し乾燥し用いる。中国にはツルニンジンに類似のCodonopsis tangshen Oliv が自生し、この根は生薬名、トウサン（党参）として白参の代用として用いられる。党は上党という地名からで昔から人参の産地として有名であった。強精強壮薬としては人参ほどの薬効はない。ともにサポニン、シニグリン、タングシェノシド�機↓供▲ぅ魅螢鵑魎泙濂鯒�、鎮咳、去痰薬として用いられる。
根は和え物や油いため、煮物にして食べる。又平たくつぶしせんべい状にして網で焼いたものに味噌や酢味噌を塗って食べると通人好みの味がするそうだ。若葉は天ぷらやおひたしに利用できる。
参考文献
・朝日百科 世界の植物 （朝日新聞社）
・最新生薬学 刈米達夫著 （広川書店）
・野草の名前 秋冬 高橋勝雄 解説（山と渓谷社）
・花と樹の事典 木村陽二郎監修 （柏書房）
・おいしい山菜 ハンドブック おくやまひさし著 文一総合出版
・日本薬草全書 水野瑞夫監修 田中俊弘編集（新日本法規）
・植物分類表 大場秀章 編著 （アボック社）
所属「科」などは近年の遺伝子ＤＮＡ配列に基づく、新分類体系ＡＰＧ�景�式に従った分類、配列順にしています。各、同じ科内での並び順は、学名の属名アルファベット順になっています（Ｔ．Ｋ）