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カワラヨモギ(河原蓬)
上:大阪薬科大学薬用植物園
中・下:武田薬品 京都薬用植物園
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カワラヨモギ(河原蓬)
Artemisia capillaris
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>中核真正双子葉植物
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Asterids
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Campanulids
キク目
Asterales
キク科
Asteroideae
ヨモギ属
Artemisia
生薬名
:
インチンコウ(茵陳蒿)
利用部位
:頭花
利用
:日本薬局方生薬、漢方処方薬、民間薬、
名前の由来
:日当たりのよい河原に生えるヨモギ
生薬名、インチンコウ(茵陳蒿)の名は、白い絹毛に覆われた根出葉は冬にも枯れ
ず、春先ここから新しい茎葉が伸びるので、古い根(陳)を元(因)に、春先新しい
ヨモギ(蒿)が生えるの意味
川原や海岸の砂地に自生するキク科の多年草。本州、四国、九州、沖縄はむろん韓国、台湾、中国、フィリピンにまで分布する。ヨモギと同じヨモギ属だが餅草や灸に使うヨモギとは形状も全く異なる。草丈1mにもなる。
茎は直立し細かく枝分かれをした細長い葉を付ける。茎の下部は太くなり木質化する。ちなみに属名 capillaris はラテン語で「細毛状の、毛に似た」の意味。
春先の根出葉は白い絹毛に包まれ柔らかい感じだが、花の時期になるとこの葉は枯れる。毛のない淡緑色の細い糸状の葉は、早春の葉の様子とは全く異なり別の植物のようにさま替わりする。
秋9〜10月頃、大型の円錐花序をだし多数の緑黄色で小さい目立たない頭花を下向きにつける。花は総苞に包まれているので緑に見える。この時期全草を陰干し花穂の頭花だけを集め乾燥させたものを漢方ではインチンコウ(茵陳蒿)という。
成分は全草に精油としてβーピネン、カピレン、などのテルペン化合物やイソクマリンのカピラリシンなどが含まれている。
茵陳蒿には、胆汁分泌促進作用があり、消炎性の利胆薬として、尿量が減少して、口が渇き、便秘がちで発熱があり、黄疸のような症状がある場合など、肝臓や胆嚢の症状改善に用いられる。
また歯周病や結膜炎の治療に適用される甘露飲に配合されるほか、民間薬として黄疸やじんましんの治療に用いられる。濃厚な煎液は糸状菌の増殖を抑制する作用があり、水虫、たむしなどに外用されたりする。
皮膚のかゆみには花穂の煎じ汁液で洗うと良い。
主な成分
・精油成分 :βーピネン、カピリン、カピロン、
・クロモン :カピラリシン
・クマリン :6,7ジメトキシクマリン、
・フェニルプロパノイド:カピラルテミシンA、B、デオキシカピラルテミシン
漢方処方例
・茵陳蒿湯 (いんちんこうとう)
・茵陳五苓散(いんちんごれいさん)
参考文献
・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
・第15改正 日本薬局方解説書 (広川書店)
・最新生薬学 刈米達夫著 (広川書店)
・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
・生薬単 原島広至著 (株式会社エヌ・ティ・エス)
・山野草ハンドブック 伊沢一男(主婦の友社)
・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)
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>キキョウ群Campanulids
キク目Asterales
キク科 Asteroideae ヨモギ属 Artemisia
生薬名 :インチンコウ(茵陳蒿)
利用部位 :頭花
利用 :日本薬局方生薬、漢方処方薬、民間薬、
名前の由来:日当たりのよい河原に生えるヨモギ
生薬名、インチンコウ(茵陳蒿)の名は、白い絹毛に覆われた根出葉は冬にも枯れ
ず、春先ここから新しい茎葉が伸びるので、古い根(陳)を元(因)に、春先新しい
ヨモギ(蒿)が生えるの意味
川原や海岸の砂地に自生するキク科の多年草。本州、四国、九州、沖縄はむろん韓国、台湾、中国、フィリピンにまで分布する。ヨモギと同じヨモギ属だが餅草や灸に使うヨモギとは形状も全く異なる。草丈1mにもなる。茎は直立し細かく枝分かれをした細長い葉を付ける。茎の下部は太くなり木質化する。ちなみに属名 capillaris はラテン語で「細毛状の、毛に似た」の意味。
春先の根出葉は白い絹毛に包まれ柔らかい感じだが、花の時期になるとこの葉は枯れる。毛のない淡緑色の細い糸状の葉は、早春の葉の様子とは全く異なり別の植物のようにさま替わりする。
秋9〜10月頃、大型の円錐花序をだし多数の緑黄色で小さい目立たない頭花を下向きにつける。花は総苞に包まれているので緑に見える。この時期全草を陰干し花穂の頭花だけを集め乾燥させたものを漢方ではインチンコウ(茵陳蒿)という。
成分は全草に精油としてβーピネン、カピレン、などのテルペン化合物やイソクマリンのカピラリシンなどが含まれている。
茵陳蒿には、胆汁分泌促進作用があり、消炎性の利胆薬として、尿量が減少して、口が渇き、便秘がちで発熱があり、黄疸のような症状がある場合など、肝臓や胆嚢の症状改善に用いられる。
また歯周病や結膜炎の治療に適用される甘露飲に配合されるほか、民間薬として黄疸やじんましんの治療に用いられる。濃厚な煎液は糸状菌の増殖を抑制する作用があり、水虫、たむしなどに外用されたりする。
皮膚のかゆみには花穂の煎じ汁液で洗うと良い。
主な成分
・精油成分 :βーピネン、カピリン、カピロン、
・クロモン :カピラリシン
・クマリン :6,7ジメトキシクマリン、
・フェニルプロパノイド:カピラルテミシンA、B、デオキシカピラルテミシン
漢方処方例
・茵陳蒿湯 (いんちんこうとう)
・茵陳五苓散(いんちんごれいさん)
参考文献
・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
・第15改正 日本薬局方解説書 (広川書店)
・最新生薬学 刈米達夫著 (広川書店)
・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
・生薬単 原島広至著 (株式会社エヌ・ティ・エス)
・山野草ハンドブック 伊沢一男(主婦の友社)
・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)