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キンセンカ(金盞花)

商品写真
上:大阪市立長居植物園
中・下:西宮市北山緑化植物園 ポリジやカミツレなどと混植

キンセンカ(金盞花)Calendula officinalis Linne
真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots>キク類Asterids
 >キキョウ群Campanulids
   キク目Asterales
      キク科 Asteraceae キンセンカ属 Calendula
     
別名:ポットマリゴールド、カレンデュラ  

利用部位 :花、若葉、全草
利用   :民間薬、食用、染料、観賞用
名前の由来:花が黄金色で「盞」(さかずき)のような形をしているところから。
      学名のカレンデュラは、ラテン語のカレンダーの語源、カレンダエ(毎月の第1日)に
      由来する。どの月の初めにも同じように咲いているほど花期が長いことに因む。
      またオフィシナリスは「薬用の」の意味でヨーロッパでは古くから民間薬として使用
      された。

地中海沿岸、ヨーロッパ南部が原産の1年草。花壇や鉢植えなどで鮮やかな橙赤色の花を咲かせる早春の花として親しまれている。暖地では12月〜3月にかけて咲くなど花期が長く楽しめる。

良く見慣れて花でもあり、切花用として広く栽培されている馴染みのある花だが、花、全草に苦味質(カレンデュリン)、精油、その他を含み、学名の小属名オフィシナリスその名前の通り、ヨーロッパでは昔から民間薬として利尿、発汗、瀉下、通経などの薬に用いていた。
特に殺菌作用に優れ、葉をもんで外傷につけると効果があるという。花びらを少量料理に散らしても使える。花を煮出すと黄色い染料が採れる。食品の色付けや染色に利用できる。


ハーブとしては、ポット・マリゴールド、マリゴールドと呼ばれることもあるが、園芸でマリゴールドというと別の植物を指し、属するところも異なる。

参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
  ・ヤマケイポケットガイド ハーブ 亀田竜吉(山と渓谷社)
  ・心と体をすこやかにする ハーブ
  ・香草の楽しみ方 小黒 晃監修 (小学館)
  ・植物分類表  大場秀章 編著 (アボック社)

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