蚊取り線香の原材料植物 除虫菊生薬名 :ジョチュウギク(除虫菊)利用部分 :花、全草利用 :蚊取り線香、蚤取粉原料名前の由来:白い花の咲く虫除け菊の意味蚊の仲間は、マラリアをはじめ、日本脳炎、黄熱、ウエストナイル熱、又近年話題のデング熱、ジカ熱またイヌにはフィラリアなど実に多くの病気を媒介する。日本でも夏は蚊が多く悩まされる。この蚊に対しては蚊取り線香が必需品となっている。 蚊取り線香の原材料は 除虫菊の名で知られるキク科の植物だか日本には自生していない。
元々はヨーロッパ南部、バルカン半島ダルマチア地方が原産。岩石の多い草原に野生している。19世紀半ばには殺虫剤用に作られていた。明治18年、日本に駐在していたオーストリア領事のギョールク氏が日光を訪れた際、日本の野菊が咲き乱れているのを見て、自国のシロバナムシヨケギクも日本でよく育つのではないかと話したことが契機となり、種が取り寄せられ日本での栽培が始まった。和歌山県、北海道、広島、愛媛、香川などの諸県で栽培され、大正年間は生産高世界一を誇り大半が輸出されていた。しかしその後、アフリカ、ケニアなどでの栽培、また化学薬品の台頭により日本での栽培は激減している。
6〜7月にかけての花の最盛期に根元から抜き天日乾燥させ粉末にする。花や茎葉の粉末にタブノキの粉末や緑色色素を加え練り固めて香取線香を作る。
主成分はピレトリン、ピレトリンI、ピレトリンII、シネリンI、シネリンIIを含む。燃やす事により高温により揮発する成分によって殺虫効果を発揮する。赤い花が咲くアカバナムシヨケギクもあるが、殺虫成分ピレトリンの含有が低く、殺虫剤原料にされず、専ら観賞用に栽培されている。参考文献 ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社) ・最新生薬学 刈米達夫著 (広川書店) ・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店) ・薬になる花 田中孝治 (朝日新聞社) ・植物分類表 大場秀章編著 (アボック社)
真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots>キク類Asterids
>キキョウ群Campanulids
キク目Asterales
キク科 Asteraceae ヨモギギク属 Tanacetum
蚊取り線香の原材料植物 除虫菊
生薬名 :ジョチュウギク(除虫菊)
利用部分 :花、全草
利用 :蚊取り線香、蚤取粉原料
名前の由来:白い花の咲く虫除け菊の意味
蚊の仲間は、マラリアをはじめ、日本脳炎、黄熱、ウエストナイル熱、又近年話題のデング熱、ジカ熱またイヌにはフィラリアなど実に多くの病気を媒介する。
日本でも夏は蚊が多く悩まされる。この蚊に対しては蚊取り線香が必需品となっている。 蚊取り線香の原材料は 除虫菊の名で知られるキク科の植物だか日本には自生していない。
元々はヨーロッパ南部、バルカン半島ダルマチア地方が原産。岩石の多い草原に野生している。
19世紀半ばには殺虫剤用に作られていた。明治18年、日本に駐在していたオーストリア領事のギョールク氏が日光を訪れた際、日本の野菊が咲き乱れているのを見て、自国のシロバナムシヨケギクも日本でよく育つのではないかと話したことが契機となり、種が取り寄せられ日本での栽培が始まった。
和歌山県、北海道、広島、愛媛、香川などの諸県で栽培され、大正年間は生産高世界一を誇り大半が輸出されていた。しかしその後、アフリカ、ケニアなどでの栽培、また化学薬品の台頭により日本での栽培は激減している。
6〜7月にかけての花の最盛期に根元から抜き天日乾燥させ粉末にする。花や茎葉の粉末にタブノキの粉末や緑色色素を加え練り固めて香取線香を作る。
主成分はピレトリン、ピレトリンI、ピレトリンII、シネリンI、シネリンIIを含む。燃やす事により高温により揮発する成分によって殺虫効果を発揮する。赤い花が咲くアカバナムシヨケギクもあるが、殺虫成分ピレトリンの含有が低く、殺虫剤原料にされず、専ら観賞用に栽培されている。
参考文献
・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
・最新生薬学 刈米達夫著 (広川書店)
・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
・薬になる花 田中孝治 (朝日新聞社)
・植物分類表 大場秀章編著 (アボック社)