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ダリア

商品写真
上:大阪市立長居植物園
中・下:京都府立植物園 
下・品種 ブラックビューティ−

ダリア Dahlia pinnata Cav
真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots>キク類Asterids
 >キキョウ群Campanulids
   キク目Asterales
     キク科 Asteraceae ダリア属 Dahlia

ダリア (dahlia)はキク科 ダリア属 の多年生植物の総称

利用部分  :塊根
利用    :観賞用、イヌリン、果糖製造原料
名前の由来:18世紀のスウェーデンの植物学者リンネの弟子アンデシュ・ダール (Anders Dahl)
       因む。

原産地はメキシコ グアテマラ。アステカ帝国ではダリアは神聖な花とされ、現在もダリアはメキシコの国の花、国花にされている。
メキシコからスペインのマドリード植物園へもたらされたのが、ヨーロッパに伝わった最初。以来品種改良が進み、多くの品種が生まれ、多彩な花色、花の様子が多くの人に支持され、ダリア愛好家も多い。
日本へは天保年間、オランダ人によってインド経由でもたらされた。豪華な花、華麗な色彩から、テンジクボタン(天竺牡丹)とも呼ばれた。

ダリアは塊根に、イヌリンを蓄える。イヌリンは自然界の植物が合成する多糖類の一種、果糖が重合したもので、腎機能測定の指標に使われる。
イヌリンは腎臓の糸球体で完全に通過し尿細管などで分泌も再吸収もされないので、摂取量、排泄量により、腎臓の機能がどの程度あるか判る。


ダリアの他に同じキク科のタンポポ、キクイモ、ゴボウ、チコリー、アーティチョークにもイヌリンは含まれる。その他タマネギ、ニラにも含まれる。

参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
  ・今日の治療薬 (南江堂)
  ・植物分類表  大場秀章 編著 (アボック社)
    



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