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アマチャズル(甘茶蔓)

商品写真
Photo:武田薬品 京都薬用植物園

アマチャズル(甘茶蔓)Gynostemma pentaphylla (Thumb)Makino
  真正双子葉類Eudicots >中核真正双子葉類Core Eudicots >バラ類Rosids>マメ群MFabids
    ウリ目Cucurbitales
      ウリ科  Cucurbitaceae  アマチャヅル属  Gynostemma

利用部分   :全草(夏)
利用       :民間薬
名前の由来:葉に甘味があり、蔓性のため

日本全土に普通に野生する蔓植物。葉に甘味がありお釈迦様の潅仏会にアマチャと同じように使う所もある。

雌雄異株。蔓性の茎は巻きひげを他のものに絡ませて登って繁茂する。外見はヤブガラシに似ていているが葉の質は薄く、噛むと甘味がする。一方ヤブガラシは葉が堅く噛むと味はなくヌルヌルしてくるので区別できる。
8〜9月頃、黄緑色の小さな花が円錐花序に集まって咲く。実は球形でガクや花冠が落ちた跡が環状の条となって残り、横線が鉢巻状に実を巻いているように見える。熟すと黒褐色になる。

中国では、昔から消炎解毒、鎮咳去痰、慢性気管支炎に用いてきたが、近年アマチャズルに高麗人参と同じ成分サポニン、ジンセノシドなどの成分が見つかり、成人病予防、アンチエイジング、ストレス解消、鎮静効果、疲労回復など様々な効果が期待されている。アマチャヅルは葉を乾燥させ、健康茶にしても甘味があり、飲みやすい。

参考文献
 ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
 ・山渓名前図鑑 野草の名前 秋冬 高橋勝雄著 (山と渓谷社)
 ・山野草ハンドブック 伊沢一男(主婦の友社)                    

 ・家庭の民間薬・家庭薬 水野瑞夫 米田該典共著 (新日本法規)

 ・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社) 


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