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ノウゼンカズラ(凌霄花)

商品写真
上:京都府立植物園
下:市街地街路樹に絡まって咲くノウゼンカズラ

ノウゼンカズラ(凌霄花)Campsis grandiflora K・Schumann
真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots>キク類Asterids>シソ群Lamiids
   シソ目Lamiales
     ノウゼンカズラ科Bignoniaceae  ノウゼンカズラ属Campsis
 
生薬名  :リョウショウカ(凌霄花)
利用部分 :花
利用   :観賞用、民間薬
名前の由来:空(霄)を凌ぐほど伸びるという意味の“りようしょう(凌霄)”から“のうぜん”
      に変化したとの説

中国が原産。

延喜18年頃の書物「本草和名」に記述がある位、日本への渡来は古い。
夏、鮮やかに咲く花は日本の風土や庭園に余り好まれなかったのだろう。それ程広がらなかった。
つる性の茎は発根が多く付着根をだし、壁や他の樹を伝いよじ登り名前の由来にもなるほど成長著しい。洋風庭園や藤棚仕立てにすると華麗な美しさはよく似合う。


ラッパ状の花には高さの違う雄しべが大小2本ずつあり、その中心にへら状の柱頭が2つに裂けている雌しべが入っている。きれいな花だが、落ちやすいのは残念だ。同じノウゼンカズラ科の植物「キリ(桐)」「キササゲ」の花もそのままの形で抜け落ちる。

花を乾燥させたものをかっては民間で通経剤、利尿に用いていたが現在は使われない。

参考文献
   ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
   ・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
   ・薬になる花 田中孝治    (朝日新聞社)
   ・花と樹の事典 木村陽一郎 監修  (柏書房)
   ・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)


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