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カワミドリ(河碧・川緑) 

商品写真
上:兵庫県香美町 但馬高原植物園 
下:大阪薬科大学 薬用植物園

カワミドリ(河碧・川緑)Agastache rugosa O. Kuntze
真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots>キク類Asterids>シソ群Lamiids
   シソ目Lamiales
     シソ科 Lamiaceae  カワミドリ属Agastache
    
別名:ハイソウコウ(排草香)

生薬名  :カッコウ(霍香)
利用部分 :全草
利用   :薬用、香料
名前の由来:川べりに生え群生する様子からとも

アジア東部に分布。日本にも自生し山地の草地や水辺に群生する多年草。
カワミドリ属は世界に数種あり、東アジアと北アメリカに分布している。

ミントに近い植物なので、全草に強い芳香があり 葉を指で揉むとミントの爽やかなりが漂う。
茎は四角形、高さ50〜100cmになり8〜10月にかけて枝先に長さ10cm前後の密な花穂をつくり、淡紫色の小花をつける。小花の形は二唇形、長い筒形で下唇(かしん)の花びらが長く、4本の雄しべが花から突き出る。

古くから風邪や頭痛に用いられていた薬草で、中国ではカワミドリをレイシャン(霍香)と呼び薬用に栽培している。解熱、頭痛、消化不良、食あたりなどに効果があるようだ。花の咲く頃に全草を刈り取って、陰干しにして乾燥したものを用いる。また高級な線香や練香にも用いられる。

主要成分

  全草の芳香は精油。メチルキャビコール、アニスアルデヒドなどを含む

主な効果

   解熱、頭痛、消化不良、食あたりに有効
   香料として線香や、練り香に

参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・最新生薬学 刈米達夫著 (広川書店)
  ・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
  ・山渓名前図鑑 野草の名前 秋・冬 高橋勝雄著 (山と渓谷社)
  ・山野草ハンドブック 伊沢一男(主婦の友社) 
  ・ヤマケイポケットガイド ハーブ 亀田竜吉(山と渓谷社)
  ・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)


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