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セージ (Sage)/コモンセージ(Common Sage)

商品写真
上:武田薬品 京都薬用植物園
下:大阪市立長居植物園

セージ(Sage) /コモンセージ(Common Sage) Salvia officinalis Linne
真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots>キク類Asterids>シソ群Lamiids
   シソ目Lamiales
     シソ科Lamiaceae サルビア属(アキギリ属)Salvia
   

    英名:コモンセージ(Common Sage)
    和名:薬用サルビア

 
薬用や香料に、特にソーセージのスパイスに

利用部分 :葉
利用   :スパイス、ティー、ポプリ、料理、薬用 
名前の由来:ラテン語のサルバーレ(saivare「救う」)が転訛したもの。

南ヨーロッパ地中海原産の多年草。属名でも分かるとおり花壇によく植えられている観賞用サルビア (Salvia splendens) の近縁種。高さ50〜90cmで、株元は木質化し低木状となり、茎葉とくに葉裏はビロード状の白色の軟毛に覆われる。
初夏薄紫の唇形の花を開く。葉はピネン、シネオールなどの精油を含みツンとした香りとピリッとした辛みがある。

葉をサルビア葉、またはセージ(sage)と呼び、ソース、ソーセージ、カレーなどの香辛料に使われる。肉の臭み消しに効果があり、とくに豚肉料理、ソーセージには欠かすことのできないスパイスで、ソーセージの語源になっているぐらい良く合う。そのほかレバーや肉のマリネ、ひき肉を使った詰め物、鳥肉料理、煮込み料理、ハンバーグなどに重宝される。

サラダのドレッシングに少量入れるとさわやかさが引き立つ。しかし香りが強いので控え目にしたほうが良いようだ。

抗酸化作用が強く、ヨーロッパでは薬用として、うがい薬や胃腸薬、ハーブティーとして利用されてきた。

サルビアの名称は、ラテン語の サルバーレ(saivare「救う」が転訛したものでセージの治癒力が評価されたもので、鎮痛、鎮静の効果があり頭脳の働きを刺激し、心身の強壮剤として、ひいては長寿の効果があるとされた。昔から薬草として用いられてきた。

妊婦は総じて用いないほうがよい。

主な成分
  精油:ピネン、シネオール、リナロール、ボルネオール、ツヨン
  その他:フラボノイド、フエノール酸、


参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・ヤマケイポケットガイド ハーブ 亀田竜吉(山と渓谷社)
  ・ハーブ大全リチャード・メイビー著(小学館)
  ・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)


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