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ヒキオコシ(引起)

商品写真
上・中:京都薬科大学 御陵園 ヒキオコシの花
下:服部緑地都市緑化植物園 ヒキオコシの葉

ヒキオコシ(引起)Rabdosia japonica Hara
真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots>キク類Asterids>シソ群Lamiids
   シソ目Lamiales
     シソ科 Lamiaceae  ヤマハッカ属Rabdosia

生薬名  :エンメイソウ(延命草)
利用部位 :茎、葉   
利用   :苦味健胃薬
名前の由来:倒れた病人に弘法大師がこれを飲ませてところ、たちまち回復したという

      伝説に基づく。倒れた病人を引き起こす程、効き目のある薬草の意。 

      延命草も同様、その薬効から。

japonicaの名のとおり、わが国の山野に自生する宿根草。茎は四角形で毛があり高さ50〜100cm位にもなる。一見すると雑草のようで、有用な薬草には見えない。長さ5〜15cm、幅4〜8cmの広卵形の大振りな葉。先は鋭く尖り鈍い鋸歯がある葉を対生する。


秋、大きな円錐花穂を延ばし、薄紫の小さな花を多数咲かせる。シソ科特有の唇状花だ。葉や茎の全体に苦味があり、苦味成分のプレクトランチン エンメインなどを含み、腹痛や胃痛、胸やけ、食あたりに効果があるとされ苦味健胃薬に用いられる。


昔、弘法大師が腹痛で苦しんでいる人に出会い、此の草の煎じ汁を飲ませたところすぐに治ったという伝説があり、兵庫県家島に弘法大師伝授と伝える引起散という家庭薬がありヒキオコシが栽培されていた。


同類植物に花が濃い紫、がく片が黒紫色のクロバナヒキオコシがある。葉はヒキオコシ同様に用いるが、葉つきが少ないため、薬草栽培にはヒキオコシが適する。


成分
プレクトランチン、ジテルペノイド(エンメイン、オリドニン、トリコドニン、ポニシジンなど)

主な効果と用途
  抗菌作用、抗腫瘍作用が期待でき、苦味健胃薬に用いられる。

参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・最新生薬学 刈米達夫著  (広川書店)
  ・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
  ・山渓名前図鑑 野草の名前 秋・冬 高橋勝雄著 (山と渓谷社)
  ・山野草ハンドブック 伊沢一男(主婦の友社)
  ・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)


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