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ラベンダー(Lavender)

商品写真
Photo:丹波薬草薬樹公園 イングリッシュ系のラベンダー

ラベンダー(Lavender) Lavandula  vera DC
真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots>キク類Asterids>シソ群Lamiids
   シソ目Lamiales
     シソ科 Lamiaceae ラヴァンデュラ属Lavandula


香り高くアロマテラピーに最適
ラベンダー油(Lavender oil)原料


利用部分 :花穂、葉、茎
利用   :香水、石けん香料、ハーブティ、ポプリ、入浴剤、ドライフラワー
名前の由来:属名 ラヴァンデュラは「洗う」の意味。ヨーロッパではこの葉や花を浴湯として
      使用してきたことに因む。veraは真正の意味。

古くからの香料植物として有名。芳香を楽しむハーブといえばまず思い浮かぶのがラベンダー。ヨーロッパ地中海沿岸の温暖な山地や、フランス南部の山地に野生し又栽培される宿根草。
高さ1m程になり6月頃、花を咲かせる。全体、特に花に独特の甘い香りがある。芳香成分は酢酸リナロールで30〜40%、高級品になると60%以上含有の品種もある。


ヨーロッパでは香りを楽しむだけでなく、殺菌、鎮痙などの薬効を火傷や治療に用いてきた。

現在はフランス南部、イギリス、イタリア、オーストラリアなどで栽培され淡紫色の花や花のついた枝を水蒸気蒸留しラベンダー油を採っている。日本では北海道富良野の栽培が有名。
ラベンダーオイルは高級化粧石鹸、ローション、オーデコロン、また化粧品の香料として広く用いられている

ラベンダーには100種以上の園芸品がある。イングリッシュ系、ラバンディン系、ストエカス系、プテロストエカス系などのグループに大別される。花のつき方(花穂の様子)開花期などにそれぞれ違いがあり、園芸店などでは実に様々な品種が販売されているが、高品質のラベンダーオイルが採れるのはイングリッシュ系、ラバンディン系のラベンダーの花穂から。花穂の収穫は8〜9分咲きの頃が最適。2〜3日晴天が続いた日の午前中に刈り取り日陰で乾燥させる。

ラベンダー油の主成分は酢酸リナロールでそのほかリナロール、αピネン、カリオフィレンなどが含まれている。
民間薬的には花穂を浴剤として用いれば、1日の疲れをほぐし、安眠できるとか、またリウマチにも効果があるといわれている。
近年ラベンダーの芳香はイライラ気分の解消に効果的で、良質な眠りが得られるといったアロマテラピー(芳香療法)にも応用され、注目されている


成分

  ・精油:リナリルアセテート、リナロール、αピネン、カリオフィレン、シネオール、

    ボルネオールテルネノール
  ・タンニン
  ・クマリン類
  ・フラボノイド  など

参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・最新生薬学 刈米達夫著  (広川書店)
  ・ヤマケイポケットガイド ハーブ 亀田竜吉(山と渓谷社)
  ・ハーブ大全 リチャード・メイビー著(小学館)
  ・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)


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