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ハマゴウ(浜香)  

商品写真
上・下:熊野 七里御浜                        薄紫の唇状のハマゴウの花

ハマゴウ(浜香)Vitex rotundifolia Linne 
真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots>キク類Asterids>シソ群Lamiids
   シソ目Lamiales
     シソ科 Lamiaceae ハマゴウ属 Vitex

香り高く美くしき海浜植物 

生薬名  :マンケイシ(曼荊子)
薬用部位 :果実
用途   :漢方処方、浴剤、枕の素材に
名前の由来:枝葉に芳香があり古くは香として用いられたため「浜香」と呼ばれたとも

      言われている。
      また枝が這って、砂地に附くと根付く、浜辺を這うようにして繁茂する生態  

      からハマボウと言われたのがなまったとも考えられている。

北の浜辺を彩るハマナスに対し、南のほうの海岸はハマゴウが彩る。北海道を除く日本各地の海岸、琉球、東南アジアなど亜熱帯〜熱帯の海岸の砂地に自生する小潅木。
砂の上に見えているのは30〜50cm程度。草のようでとても低木には見えないが、殆どの幹は砂に埋もれた状態でなって横に伸び、先端の葉茎の部分だけが地上に出ていると思えば全体像が想像できる。海水浴で浜辺を観察すると群落を見ることがある。


葉や茎を手で揉んでみると精油を含んでいるので、良い香りがする。この枝葉を粉末にして線香を作ったりした。茎葉をそのまま燃やし蚊いぶしにしたりする。夏、7〜9月香りの良い薄紫の唇形の可憐な花を咲かせる。結実した果実は丸く果皮は木化して硬い。中に種子が入っている。


果実を乾燥したものをマンケイシ(曼荊子)といい、解熱、強壮、消炎、清涼剤あるいは浴湯料などに用いる。頭痛や風邪、関節痛などの痛みに良い。

マンケイシ(曼荊子)を枕に入れると良い香りがしてアロマセラピー効果で良く眠れる。昔から枕の素材としてよく利用されてきた。

主要成分 

  ・精油(α-ピネン、カンフェン、テルピニルアセテートなど)

  ・ネオール酢酸エステル、
  ・フラボン誘導体
  ・脂肪脂など。
主な効果と用途
  解熱、鎮静、強壮、消炎作用がある。
   ・風邪、頭痛、鎮痛、耳鳴りなどの解熱、清涼剤として。

   ・芳香を利用したアロマセラピーとして鎮静効果。

漢方薬処方例
  ・蔓荊子散

参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・最新生薬学 刈米達夫著  (広川書店)
  ・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
  ・山渓名前図鑑 野草の名前 夏 高橋勝雄著 (山と渓谷社)
  ・ヤマケイポケットガイド ハーブ 亀田竜吉(山と渓谷社)
  ・薬になる花 田中孝治    (朝日新聞社)
  ・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)


(コメント)
これ迄、植物をを系統的に分類する方法ではシダ植物と種子植物、裸子植物と被子植物、単子葉植物と双子葉植物というような方法が親しまれてきたが、近年、DNA配列に基づく系統関係から、従来とは異なる配列がとられるようになった。
APGによる大分類で、1998年に最初の系統的分類APG気発表されされてから改定が加えられ、現在は2009年のAPG靴発表されるに至っている。
その結果、従来クマツヅラ科に属していた、ハマゴウ、ニンジンボク、セイヨウニンジンボク、タイワンニンジンボクなどはシソ科に統合された。

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