タイワンニンジンボク(台湾人参木)Vitex negundo Linne
真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots>キク類Asterids>シソ群Lamiids
シソ目Lamiales
シソ科 Lamiaceae ハマゴウ属 Vitex Vitext
利用部分 :果実
利用 :民間薬
名前の由来:原産地由来と、手のひら状に広がる葉がチョウセンニンジンの葉に似て
いることから。またニンジンとことなり木本植物であることからはセイヨウ
ニンジンボクと同じ。
中国原産の樹木ニンジンボク(人参木)の近縁種で中国、台湾、アジア東南部、アフリカなどに自生分布する落葉性の潅木。梅雨時期から夏にかけ、淡い薄紫の花を穂状に咲かせる。
樹高は3mほどになり開花時にはひときわ目立つ。本Photoも丸い樹形に穂状の花をつけている様子は、実に見事で美しい。花の後、球形の実がなり、黒く熟す。実は薬用にされる。
ー清澄庭園ー
かって、此処は 元禄期の豪商紀伊国屋文左衛門の屋敷があった処と伝えられている。享保年間からは下総関宿久世氏の下屋敷となっていた。明治維新後荒廃していたのを、三菱創業者、岩崎弥太郎氏が買い取り、庭園の造成、整備に努め三菱の社員の親睦慰安の場、賓客の接待の場とした。海運業も営む三菱が全国から名石を運び造園しているため、現在では入手できない名石が多数配置された回遊式庭園となっている。現在は東京都の所有になって居る。庭園内には、芭蕉の句碑「古池やかわず飛び込む水の音」があり、タイワンニンジンボクはその傍らに植えられている。
参考文献
・日本の樹木 (山と渓谷社)
・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)
所属「科」などは近年の遺伝子DNA配列に基づく、新分類体系APGⅢ方式に従った分類、配列順にしています。各、同じ科内での並び順は、学名の属名アルファベット順になっています(T.K)