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インドジャボク(印度蛇木) 

商品写真
上:東京薬科大学薬用植物園 インドジャボクの花
中・下:新宿御苑温室 蕾と果実

インドジャボク(印度蛇木)Rauwolfia serpentine Benthan et Kurz
真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots>キク類Asterids
>シソ群Lamiids   
   リンドウ目Gentianales     
     キョウチクトウ科 Apocynaceae  ラウオルフィア属 Rauwolfia
 

 レセルピン、アジマリン 基原植物

生薬名  ラウオルフィア
利用部分 :根
利用   :医薬品基原植物 レセルピン、アジマリンの基原植物
名前の由来:蛇木とは学名のserpentinaの直訳からで、根がねじれて蛇行しているか  

      らとも、又インドの民間で蛇の咬傷の治療に用いたからとも言われている。

インド、インドシナ半島、インドネシアなど湿気のある熱帯森林地帯に自生する低木。
高さ0.5〜1m位。葉は輪生し、長い花柄の先に白または淡赤色の筒状花を集散花序につける。
果実は液果で黒く熟す。

蛇の咬傷に用いられていた。又インドの伝統医学アユルベーダ医学では精神病や不眠症に用いられる。インドでは古来から重要な民間薬として、根を印度蛇木と称し高血圧、さらに解熱薬として用いられていたという記載がある。


1942年、根のエキスに血圧降下作用があることが判明し、1952年には有効成分として新しいアルカロイド、レセルピンが単離された。それまでインドの民間薬に過ぎなかったものが、一躍世界中の注目を集める重要な薬用植物になった。1956年には化学的に合成されるようになり、医療の場で広く用いられるようになった。


その他のアルカロイドにアジマリン、アジマリニン、ラウオルフィン、セルペンチン、セルペンチニンなどがある。

アルカロイド、アジマリンは、抗不整脈薬としてアジマリンの名で製剤化され実用されている。レセルピンはアポプロンの製剤名で降圧薬として現在も用いられている。

主要成分
  アルカロイド

    レセルピン、セルペンチン、セルペンチニン、アジマリニン、ラウオルフィン

参考文献
    ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
    ・最新生薬学 刈米達夫著  (広川書店)
    ・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
    ・製薬会社インタビューフォーム
    ・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)


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