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リンドウ(竜胆)
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リンドウ(竜胆)
Gentiana scabra
Bunge
var. burgeri
Maximowicz
真正双子葉植物
Eudicots
>中核真正双子葉植物
Core Eudicots
>キク類
Asterids
>シソ群
Lamiids
リンドウ目Gentianales
リンドウ科
Gentianaceae
リンドウ属
Gentiana
Japanese Gentian、Gentana japonicaとも言う
生薬名
:
リュウタン(竜胆)
利用部分
:根、根茎
利用
:日本薬局方生薬、漢方処方用薬 苦味健胃薬、リュウタン末(竜胆末)製造
名前の由来
:熊の胆(きも、胆嚢)よりも苦く、まるで竜の胆のようだとされたことから。
リンドウはリュウタン(竜胆)の音読みがリムタウ、リントウなどと訛ったもの
と考えられている。
本邦各地の山野に自生する多年生草本。
リンドウは変種の多い植物で数多くの品種があり変種の総称名として用いられる、
日本薬局方ではリュウタン(竜胆)の原植物はその中の
・トウリンドウ Gentiana scabra(竜胆)
・Gentiana manshurica(東北竜胆)
・ Gentiana trifora Pallas(三花竜胆)の3種の根及び根茎をさす。
国内のリンドウ(Gentiana scabra Bunge var. burgeri Maximowicz)もトウリンドウ Gentiana scabraに含まれGentiana trifora Pallasにはエゾリンドウ(Gentiana trifora Pallas var japonica)が含まれる。
リンドウ属の花は昼間、太陽の光を受けると開き、夜は閉じる。中でもリンドウは大型の花を付け蜜腺があり昆虫を引き寄せる。
日本に西洋医学を伝えたオランダ人は、胃の薬としてゲンチアナを伝えた。ゲンチアナはアルプスの山々に自生するリンドウ科の多年草。根をなめると非常に苦くヨーロッパでは、古くから消化不良、食欲不振などの健胃薬として用いていた。日本で使い始めたが入手が困難となり、成分的にもゲンチアナの成分にほぼ等しいことから、代替品としてリンドウの根、及び根茎が候補となった。
もともとリンドウの根はリュウタン(竜胆)として漢方では肝臓、胆嚢がうっ血したときにおこる機能障害、胆のう炎や肝臓病に、また泌尿器系や生殖器の炎症に有効で利尿剤、消炎剤として使われていたが、更に健胃薬としての効能・効果を加え、苦味健胃薬として配合薬の原料(ゲンチアナの代用)にもされる。
主要成分
ゲンチアナの成分にほぼ等しい。
・苦味成分セコイリドイド配糖体:ゲンチオピクロシド、スウェルチアマリンなど
応用
主として漢方処方用薬で、急性の膀胱カタル、子宮内膜炎、軟性下カン、尿路疾患用薬とみなされる処方及びその他に少量配合される。粉末は苦味健胃薬として配合剤の原料(ゲンチアナ末の代用)にされる。
漢方処方例
・竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)
・加味解毒湯(かみげどくとう)
・立効散 (りっこうさん)
・疎経活血湯(そけいかっけつとう) などの処方に配合
リュタン末(竜胆末)
リュウタンを粉末にしたもので、日本薬局方収載生薬。
胃弱、食欲不振、胃部・腹部膨満感、消化不良、食べすぎ、飲みすぎ、胃のむかつきに用いる。
家庭薬の健胃薬にも配合される。
参考文献
・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
・第15改正 日本薬局方解説書 (広川書店)
・最新生薬学 刈米達夫著 (広川書店)
・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
・生薬単 原島広至著 (株式会社エヌ・ティ・エス)
・山渓名前図鑑 野草の名前 秋・冬 高橋勝雄著 (山と渓谷社)
・山野草ハンドブック 伊沢一男(主婦の友社)
・薬になる花 田中孝治 (朝日新聞社)
・日本の薬草全書 中山草司 啓明書房
・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)
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トチュウ科
アオキ科
ムラサキ科
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キョウチクトウ科
ナス科
ヒルガオ科
モクセイ科
イワタバコ科
キツネノマゴ科
ゴマ科
クマツヅラ科
ノウゼンカズラ科
シソ科
ハマウツボ科
オオバコ科
ハナイカダ科
モチノキ科
ウコギ科
セリ科
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レンプクソウ科
スイカズラ科
キキョウ科
ミツガシワ科
キク科
真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots>キク類Asterids
>シソ群Lamiids リンドウ目Gentianales
リンドウ科 Gentianaceae リンドウ属Gentiana
Japanese Gentian、Gentana japonicaとも言う
生薬名 :リュウタン(竜胆)
利用部分 :根、根茎
利用 :日本薬局方生薬、漢方処方用薬 苦味健胃薬、リュウタン末(竜胆末)製造
名前の由来:熊の胆(きも、胆嚢)よりも苦く、まるで竜の胆のようだとされたことから。
リンドウはリュウタン(竜胆)の音読みがリムタウ、リントウなどと訛ったもの
と考えられている。
本邦各地の山野に自生する多年生草本。
リンドウは変種の多い植物で数多くの品種があり変種の総称名として用いられる、
日本薬局方ではリュウタン(竜胆)の原植物はその中の
・トウリンドウ Gentiana scabra(竜胆)
・Gentiana manshurica(東北竜胆)
・ Gentiana trifora Pallas(三花竜胆)の3種の根及び根茎をさす。
国内のリンドウ(Gentiana scabra Bunge var. burgeri Maximowicz)もトウリンドウ Gentiana scabraに含まれGentiana trifora Pallasにはエゾリンドウ(Gentiana trifora Pallas var japonica)が含まれる。
リンドウ属の花は昼間、太陽の光を受けると開き、夜は閉じる。中でもリンドウは大型の花を付け蜜腺があり昆虫を引き寄せる。
日本に西洋医学を伝えたオランダ人は、胃の薬としてゲンチアナを伝えた。ゲンチアナはアルプスの山々に自生するリンドウ科の多年草。根をなめると非常に苦くヨーロッパでは、古くから消化不良、食欲不振などの健胃薬として用いていた。日本で使い始めたが入手が困難となり、成分的にもゲンチアナの成分にほぼ等しいことから、代替品としてリンドウの根、及び根茎が候補となった。
もともとリンドウの根はリュウタン(竜胆)として漢方では肝臓、胆嚢がうっ血したときにおこる機能障害、胆のう炎や肝臓病に、また泌尿器系や生殖器の炎症に有効で利尿剤、消炎剤として使われていたが、更に健胃薬としての効能・効果を加え、苦味健胃薬として配合薬の原料(ゲンチアナの代用)にもされる。
主要成分
ゲンチアナの成分にほぼ等しい。
・苦味成分セコイリドイド配糖体:ゲンチオピクロシド、スウェルチアマリンなど
応用
主として漢方処方用薬で、急性の膀胱カタル、子宮内膜炎、軟性下カン、尿路疾患用薬とみなされる処方及びその他に少量配合される。粉末は苦味健胃薬として配合剤の原料(ゲンチアナ末の代用)にされる。
漢方処方例
・竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)
・加味解毒湯(かみげどくとう)
・立効散 (りっこうさん)
・疎経活血湯(そけいかっけつとう) などの処方に配合
リュタン末(竜胆末)
リュウタンを粉末にしたもので、日本薬局方収載生薬。
胃弱、食欲不振、胃部・腹部膨満感、消化不良、食べすぎ、飲みすぎ、胃のむかつきに用いる。
家庭薬の健胃薬にも配合される。
参考文献
・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
・第15改正 日本薬局方解説書 (広川書店)
・最新生薬学 刈米達夫著 (広川書店)
・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
・生薬単 原島広至著 (株式会社エヌ・ティ・エス)
・山渓名前図鑑 野草の名前 秋・冬 高橋勝雄著 (山と渓谷社)
・山野草ハンドブック 伊沢一男(主婦の友社)
・薬になる花 田中孝治 (朝日新聞社)
・日本の薬草全書 中山草司 啓明書房
・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)