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キョウチクトウ(夾竹桃)

商品写真
上・中:鴨川 河川敷 
下:洛北 鷺森神社付近 白花のキョウチクトウ

キョウチクトウ(夾竹桃) Nerium indicum Mill
真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots>キク類Asterids>シソ群Lamiids
   リンドウ目Gentianales
     キョウチクトウ科Apocynaceae キョウチクトウNerium

広島市の花


利用部分 :樹皮、根皮
利用   :民間薬、街路樹、緑化樹
名前の由来:漢名の夾竹桃をそのまま音読みにしたもの。

      八重の花がモモに似て、葉が竹のように狭いことからに由来

夏の強い日差しの下、力強く咲くキョウチクトウはたくましい。乾燥や大気汚染にも強く他の植物が育たない悪環境下でも良く育つので高速道路の街路樹にも植えられている。
原爆で焦土と化した中でもいち早く咲いた花がキョウチクトウで復興のシンボルとして広島市の花に指定されている

元々、インドが原産で、日本へは江戸時代、寛政年間に渡来したと伝えられる。キョウチクトウ属は地中海沿岸から東アジアまで3〜4種類が分布するが、キョウチクトとセイヨウキョウチクトウの2種類が栽培される。

樹皮、根皮に強心配糖体 ネチオドリン、ネリオドリンを含み、強心薬にされる

しかし、この成分は昔アフリカ原住民が、矢毒にもちいたストロファンツス類似の強心成分で、作用は極めて強く危険。ちなみにキョウチクトウは有毒植物となっているので取り扱いには要注意。

赤い花のキョウチクトウ
      キョウチクトウ赤
       Photo:篠山市 歴史資料館

参考文献
    ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
    ・最新生薬学 刈米達夫著  (広川書店)
    ・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
    ・山渓カラー名鑑 日本の樹木 (山と渓谷社)
    ・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)


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