医薬品起原植物、抗アレルギー剤 クロモグリク酸ナトリウムの製薬原料植物生薬名 :アンミ実、ケラ実利用部分:果実 根用途 :医薬品起原植物、製薬原料植物(抗アレルギー剤 クロモグリク酸ナトリウム) ハーブ、 食用(根)
アラビア、地中海沿岸からイラン(ペルシャ)付近が原産の1年生〜多年生の草本。
食用や薬用に用いるために、世界の各地域で広く栽培されている。草丈は、1〜1.5m。初夏から夏にかけて、茎頂にセリ科特有の大形の繖形花序をつける。繊細な細かい白い花はレースのようだ。花の後に細かい実が出来る。アンミ実あるいはケラ実といいエジプトなどでは古くから腎臓病や輸尿管が痙攣した際、鎮痙に民間薬としてもちいられてきた。ヨーロッパでは、平滑筋弛緩作用により肝臓や膀胱の結石除去に用いられている。
実には、クロモン誘導体のケルリン、ビスナギン、ケロール、クマリン類のサミジン、ヒドロサミジン、ビスナジンなどが含まれている。このうち「ケルリン」が、アンミ実の主要な薬効成分で血圧や、心機能に影響なく冠状血管を拡張し、冠血流を増加させ、平滑筋弛緩させる作用があると言われている。
フランスの製薬会社サノフィ社はこの作用に注目し多くのケリン誘導体を合成し、その中から気管支収縮を最も強く抑制した物質クロモグリク酸ナトリウムを開発。新しい作用機序をもつ抗アレルギー剤とした。内服薬はむろん、点眼薬、点鼻薬、吸入薬として広く臨床に供されている。参考文献 ・最新生薬学 刈米達夫著 (広川書店) ・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店) ・製薬会社 インタビューフォーム ・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)
真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots>キク類Asterids
>キキョウ群Campanulids
セリ目Apiales
セリ科Apiaceae アンミ属 Ammi
英名:ケリン(Khella)
医薬品起原植物、抗アレルギー剤 クロモグリク酸ナトリウムの製薬原料植物
生薬名 :アンミ実、ケラ実
利用部分:果実 根
用途 :医薬品起原植物、製薬原料植物(抗アレルギー剤 クロモグリク酸ナトリウム)
ハーブ、 食用(根)
アラビア、地中海沿岸からイラン(ペルシャ)付近が原産の1年生〜多年生の草本。
食用や薬用に用いるために、世界の各地域で広く栽培されている。
草丈は、1〜1.5m。初夏から夏にかけて、茎頂にセリ科特有の大形の繖形花序をつける。繊細な細かい白い花はレースのようだ。花の後に細かい実が出来る。アンミ実あるいはケラ実といいエジプトなどでは古くから腎臓病や輸尿管が痙攣した際、鎮痙に民間薬としてもちいられてきた。
ヨーロッパでは、平滑筋弛緩作用により肝臓や膀胱の結石除去に用いられている。
実には、クロモン誘導体のケルリン、ビスナギン、ケロール、クマリン類のサミジン、ヒドロサミジン、ビスナジンなどが含まれている。このうち「ケルリン」が、アンミ実の主要な薬効成分で血圧や、心機能に影響なく冠状血管を拡張し、冠血流を増加させ、平滑筋弛緩させる作用があると言われている。
フランスの製薬会社サノフィ社はこの作用に注目し多くのケリン誘導体を合成し、その中から気管支収縮を最も強く抑制した物質クロモグリク酸ナトリウムを開発。新しい作用機序をもつ抗アレルギー剤とした。内服薬はむろん、点眼薬、点鼻薬、吸入薬として広く臨床に供されている。
参考文献
・最新生薬学 刈米達夫著 (広川書店)
・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
・製薬会社 インタビューフォーム
・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)