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ハナウド(花独活)

商品写真
上:乗鞍山麓 五色ケ原 
下:乗鞍山麓 五色ケ原 ハナウドの花(拡大)

ハナウド(花独活)Heracleum nipponicum Kitagawa 
真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots>キク類Asterids
>キキョウ群Campanulids
   セリ目Apiales
     セリ科Umbelliferae ハナウド属 Heracleum 

利用部分 :根
利用   :民間薬
名前の由来:ウドに似た茎や葉のつき方と花がきれいなことから、花ウドに。
      属名の Heracleum はローマの博物学者プリニイがこの植物の壮大な 

      姿、薬効からギリシャ神話のヘラクレスに因んでつけた名。


ウドと名の付く他の植物にハナウドがある。
ウドの名がつくが、ウコギ科のウドとは異なり、こちらはセリ科。シシウドに似る。美しい花が咲く点もウドとは異なる。

山地に生える日本固有の多年草。茎は直立し長い毛があり高さ1〜1.5mにも伸びる大型の植物。ヘラクレスの属名が付くのもうなずける。葉は大きく3出葉か単羽状複葉。花期は5〜6月、セリ科特有の傘を広げたような散形花序を付ける。5枚の白い花びらで構成される花が集まる。
内側の花は小さく、外側の周辺花が一段と大きく先端が2つに裂ける最大の特徴からハナウドと分かる。近縁種、Heracleum lanatum Michauxがあるが、中国ではこの根をビャクシ(白芷)に当てるともいわれている。ビャクシは風邪、などの解熱、鎮痛に、また解毒、排膿にも用いられる。ハナウドも根が風邪薬になる。


参考文献
    ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
    ・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
    ・生薬単 原島広至著 (株式会社エヌ・ティ・エス)
    ・山渓名前図鑑 野草の名前 春 高橋勝雄著 (山と渓谷社)
    ・花と樹の事典 木村陽二郎 (柏書房)
    ・植物分類表大場秀章 編著 (アボック社)   


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