ボタンボウフウ(牡丹防風) Peucedanum japonicum Thunb 真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots>キク類Asterids >キキョウ群Campanulids セリ目Apiales セリ科 Umbelliferae カワラボウフウ属 Peucedanum 別名 琉球野菜 長寿の薬草 “長命草” 若葉を摘んで食べるので食用防風ともいう。 利用部分 :葉用途 :食材、健康食品、健康茶名前の由来:葉の形が牡丹に似ていることと、根がボウフウ(防風)に似ていることから。 南方系の植物で日本の南部、フィリピン、台湾、など海岸の温かい日当たりのよい場所に生える常緑の多年草。茎は丈夫で多くの枝を張り、高さは0.6〜1mになる。葉は広く2〜3回羽状に分かれ厚く奇麗な形をしている。ちょうどボタンに似た葉をしているので、ボタンボウフウ(防風は海岸食植物の意味)の名がつけられている。葉は厚く固いので食用には若い葉が適する。那覇の市場では、野菜として売られているが、沖縄、石垣島などではごく普通に路傍に沢山生えていて、わざわざ栽培しなくても、好きなだけ採取して利用できる野草としても親しまれている。
「1枚食べると1日長生きする」として長命草(チョーミーグサ)と呼び、野菜として食材に活用したり、乾燥させて煎じてお茶にしたりと、ボタンボウフウの名より長命草で通っている。
ハマボウフウと同じ様に独特の良い香りがあり、毒消し効果があるので、千切りにして刺身の”つま”にも利用する。形も彩りも良く見た目も素敵なので、オオバのように刺身や、食材を乗せるのに使っている。本土では刺身の"つま"には「ハマボウフウ」を使うが、沖縄では長命草「ボタンボウフウ」を利用している。ともにセリ科の近縁種。「ハマボウフウ」は沖縄の長命草と違って高級食材で、一般的にどこにでも自生している訳ではないが似たような効果を期待しての食材の共通点には感心する。
昔から沖縄地方では喘息・肝臓病・腎臓病・高血圧・動脈硬化・リウマチ・神経痛など万病に効く薬草として知られていたが、近年ポリフェノール、カロチン、ビタミンC、ビタミンEを多く含み栄養価が高いことや活性酸素を消す効果、抗酸化作用が注目されている。体の酸化を防いでくれるとして乾燥品が薬草茶にされ沖縄のお土産に市販もされている。本州では、伊豆大島の海岸にもボタンボウフウは自生しているが、大島ではボタンボウフウよりも同じセリ科のアシタバを利用する頻度が高いのと対照的だ。やはり地域地域で伝統と文化に根づいた利用方法が土地によって違うのは興味深い。成分
「ホウレンソウ」を上回るビタミンA、B2、C、E、カロチンを含む。またビタミン、ミネラル、食物繊維などがバランスよく含まれているが、特に注目すべき成分は、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸やビスナジン。
利用法
・乾燥品:健康茶に ・食材として料理に:ゆがいて和え物に、刺身の"つま"に参考文献 ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社) ・山渓名前図鑑 野草の名前 夏 高橋勝雄著 (山と渓谷社) ・山野草ハンドブック 伊沢一男(主婦の友社) ・美味しい山菜 おくやまひさし(文一総合出版) ・植物分類表大場秀章 編著 (アボック社)
ボタンボウフウ(牡丹防風) Peucedanum japonicum Thunb
真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots>キク類Asterids
>キキョウ群Campanulids
セリ目Apiales
セリ科 Umbelliferae カワラボウフウ属 Peucedanum
別名
琉球野菜 長寿の薬草 “長命草”
若葉を摘んで食べるので食用防風ともいう。
利用部分 :葉
用途 :食材、健康食品、健康茶
名前の由来:葉の形が牡丹に似ていることと、根がボウフウ(防風)に似ていることから。
南方系の植物で日本の南部、フィリピン、台湾、など海岸の温かい日当たりのよい場所に生える常緑の多年草。茎は丈夫で多くの枝を張り、高さは0.6〜1mになる。葉は広く2〜3回羽状に分かれ厚く奇麗な形をしている。ちょうどボタンに似た葉をしているので、ボタンボウフウ(防風は海岸食植物の意味)の名がつけられている。葉は厚く固いので食用には若い葉が適する。
那覇の市場では、野菜として売られているが、沖縄、石垣島などではごく普通に路傍に沢山生えていて、わざわざ栽培しなくても、好きなだけ採取して利用できる野草としても親しまれている。
「1枚食べると1日長生きする」として長命草(チョーミーグサ)と呼び、野菜として食材に活用したり、乾燥させて煎じてお茶にしたりと、ボタンボウフウの名より長命草で通っている。
ハマボウフウと同じ様に独特の良い香りがあり、毒消し効果があるので、千切りにして刺身の”つま”にも利用する。形も彩りも良く見た目も素敵なので、オオバのように刺身や、食材を乗せるのに使っている。
本土では刺身の"つま"には「ハマボウフウ」を使うが、沖縄では長命草「ボタンボウフウ」を利用している。ともにセリ科の近縁種。「ハマボウフウ」は沖縄の長命草と違って高級食材で、一般的にどこにでも自生している訳ではないが似たような効果を期待しての食材の共通点には感心する。
昔から沖縄地方では喘息・肝臓病・腎臓病・高血圧・動脈硬化・リウマチ・神経痛など万病に効く薬草として知られていたが、近年ポリフェノール、カロチン、ビタミンC、ビタミンEを多く含み栄養価が高いことや活性酸素を消す効果、抗酸化作用が注目されている。体の酸化を防いでくれるとして乾燥品が薬草茶にされ沖縄のお土産に市販もされている。
本州では、伊豆大島の海岸にもボタンボウフウは自生しているが、大島ではボタンボウフウよりも同じセリ科のアシタバを利用する頻度が高いのと対照的だ。やはり地域地域で伝統と文化に根づいた利用方法が土地によって違うのは興味深い。
成分
「ホウレンソウ」を上回るビタミンA、B2、C、E、カロチンを含む。
またビタミン、ミネラル、食物繊維などがバランスよく含まれているが、特に注目すべき成分は、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸やビスナジン。
利用法
・乾燥品:健康茶に
・食材として料理に:ゆがいて和え物に、刺身の"つま"に
参考文献
・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
・山渓名前図鑑 野草の名前 夏 高橋勝雄著 (山と渓谷社)
・山野草ハンドブック 伊沢一男(主婦の友社)
・美味しい山菜 おくやまひさし(文一総合出版)
・植物分類表大場秀章 編著 (アボック社)