英名:Olive
オリーブ油原料利用部分:果肉利用 :日本薬局方、オリーブ油原料 採油したオイルは食用、薬用、化粧品用原料
として多方面に利用、観賞用にも利用される。人類が最も古くから利用した植物の一つ。元々はシリアとトルコ南部に自生していたが、紀元前3000年頃からクレタ島で栽培していたとの記録もある程。今では地中海沿岸を代表する樹木になっている。
ゲッケイジュ(月桂樹)とともに硬葉樹の代表で、常緑の葉は硬く蒸散量が少なくてすむので乾燥に強い。日本への最初の渡来は文久3年(1863年)が最初だが、これは日本が多湿なため生育しなかった。明治末期イタリアから入った一部が和歌山県で育ち、さらに1908年に導入栽培されたもののうち、小豆島に植えられていた物だけが成功し現在、小豆島はオリーブの主産地になっている。春、葉と枝の間から短い花枝を出し、やや黄色味を帯び4裂した花冠の白い花を咲かせる。果実は最初、緑色。秋に黄色になり後黒くなる。
果実(果肉部)に脂肪油18~20%を含む。果実を圧搾すると脂肪油が得られる。この脂肪油をオリーブ油(0live oil)という。オリーブ油は淡黄色の油で薬用、食用、化粧品、石けんなどの原料として極めて用途が広い。
オリーブには数百にのぼる多くの品種があり、品種によって味や油の含量が違い、採油用、塩蔵用など用途が決まっている。含油量が最高になるのは果実が黒変する12~2月にかけて。オリーブ油を絞るためにはこの時期に採取する。ピクルスなどの塩漬けには黄色く変わり始める頃から収穫される。緑色から黒く熟したものまで国によっても作り方が異なっている。成分
パルミチン酸、ステアリン酸、油酸、リノール酸など用途 ・薬用 :軟膏剤、口硬膏剤(貼付剤)リニメント剤製剤基剤 ・食用 :オリーブ油は血圧にも良い。塩漬け、ピクルスに ・化粧品 :肌の保護に、日焼け止め効果も期待できる。
壷井栄原作 「二十四の瞳」のモデルになった岬の分校校庭にはオリーブノキが植えられている。 Photo:小豆島
女神アテナの像女神アテナは地上にオリーブの樹をもたらした女神。アテネの町はアテナに
因んで付けられた名。町のシンボルはオリーブ。
真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots>キク類Asterids>シソ群Lamiids
シソ目Lamiales
モクセイ科 Oleaceae オリーブ属Olea
英名:Olive
オリーブ油原料
利用部分:果肉
利用 :日本薬局方、オリーブ油原料 採油したオイルは食用、薬用、化粧品用原料
として多方面に利用、観賞用にも利用される。
人類が最も古くから利用した植物の一つ。元々はシリアとトルコ南部に自生していたが、紀元前
3000年頃からクレタ島で栽培していたとの記録もある程。今では地中海沿岸を代表する樹木になっている。
ゲッケイジュ(月桂樹)とともに硬葉樹の代表で、常緑の葉は硬く蒸散量が少なくてすむので乾燥に強い。日本への最初の渡来は文久3年(1863年)が最初だが、これは日本が多湿なため生育しなかった。
明治末期イタリアから入った一部が和歌山県で育ち、さらに1908年に導入栽培されたもののうち、小豆島に植えられていた物だけが成功し現在、小豆島はオリーブの主産地になっている。
春、葉と枝の間から短い花枝を出し、やや黄色味を帯び4裂した花冠の白い花を咲かせる。果実は最初、緑色。秋に黄色になり後黒くなる。
果実(果肉部)に脂肪油18~20%を含む。果実を圧搾すると脂肪油が得られる。この脂肪油をオリーブ油(0live oil)という。
オリーブ油は淡黄色の油で薬用、食用、化粧品、石けんなどの原料として極めて用途が広い。
オリーブには数百にのぼる多くの品種があり、品種によって味や油の含量が違い、採油用、塩蔵用など用途が決まっている。
含油量が最高になるのは果実が黒変する12~2月にかけて。オリーブ油を絞るためにはこの時期に採取する。
ピクルスなどの塩漬けには黄色く変わり始める頃から収穫される。緑色から黒く熟したものまで国によっても作り方が異なっている。
成分
パルミチン酸、ステアリン酸、油酸、リノール酸など
用途
・薬用 :軟膏剤、口硬膏剤(貼付剤)リニメント剤製剤基剤
・食用 :オリーブ油は血圧にも良い。塩漬け、ピクルスに
・化粧品 :肌の保護に、日焼け止め効果も期待できる。
壷井栄原作 「二十四の瞳」のモデルになった岬の分校
校庭にはオリーブノキが植えられている。
Photo:小豆島
女神アテナの像
女神アテナは地上にオリーブの樹をもたらした女神。アテネの町はアテナに
因んで付けられた名。町のシンボルはオリーブ。
Photo:小豆島 オリーブ園参考文献
・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
・第15改正 日本薬局方 (広川書店)
・生薬学 刈米達夫著 (広川書店)
・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
・ヤマケイポケットガイド ハーブ 亀田竜吉(山と渓谷社)
・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)