コケモモ（苔桃）
コケモモ（苔桃） Vaccinium vitis-idaea Linne
真正双子葉植物Eudicots＞中核真正双子葉植物Core Eudicots＞キク亜綱Asteridae
ツツジ目Ericales
ツツジ科 Ericaceae スノキ属 Vaccinium
高山植物
ウワウルシ葉の代用品に
生薬名 ：�．灰吋皀皀茱Α並歸輙奸�
利用部分 ：�〕奸´�果実
利用 ：�〔唄嵬堯´⊃�用
名前の由来：丸く赤い果実をモモに見立て、コケ（苔）とは、樹高が５〜１５ｃｍと小さい
ことを形容したもので別にコケ（苔）の仲間ではない。
本邦高山地帯、北海道、樺太などの寒帯に自生する常緑の小低木。厳しい自然環境のもとで生育するため潅木でありながら高さは極めて低くハイマツの下などによく見かける。
葉はコケモモ・コケモモ葉 vitis-idaea、 vitis-idaea Foriumといい、配糖体（アルブチン、メチルアルブチン）５％、タンニン１０％を含む。
強い殺菌作用があることから日本薬局方、生薬のウワウルシの代用に浸剤を淋疾の尿路殺菌薬として用いる。
ウワウルシはクマコケモモの葉でクマコケモモは北欧、北米、アジアの寒冷地の平地、あるいは暖地の高山に自生する常緑小潅木。ウワウルシ流エキスの原料生薬。本邦には自生していない。
コケモモの果実は丸く、赤く熟す。実は有機酸、アントシアニン、ビタミンC、βカロテン、ビタミンBなどを含み風味がよく食用にする。
塩漬け、砂糖漬け、シロップ、ジャム、菓子の原料にする。
果実で果実酒を作っても良い。
成分
・フェノール配糖体：アルブチン、メチルアルブチン
・タンニン
・フラボノイド：クエルセチン、ヒベロシド
利用法
・葉：ウワウルシの代用として腎盂炎、尿道炎、膀胱炎などの尿路殺菌、利尿剤に
・果実：果実酒、ジャム、シロップなど
参考文献
・朝日百科 世界の植物 （朝日新聞社）
・最新生薬学 刈米達夫著 （広川書店）
・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 （広川書店）
・山渓カラー名鑑 日本の樹木（山と渓谷社）
・植物分類表 大場秀章 編著 （アボック社）
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