生薬名 :ソウボク(楤木)、タラ根皮利用部分 :樹皮、根皮 利用 :民間薬、食用(新芽)本邦各地の日当たりの良い山野に自生する落葉小低木。アジア大陸東北部にまで広く分布する。あまり枝分かれせず真っ直ぐ伸びる幹には無数の鋭い棘がある。落葉した冬には棘だらけの棒のように見える。葉は先端だけに集中し秋には真っ赤に紅葉し秋の山野を彩る。新芽はウドやイタドリなどとともに春の味覚を楽しむ代用的な山菜の一つとして親しまれている。
天ぷらにしたり、和え物、汁のみ、おひたしなどにする。茎は無論、枝にも大きく広げた葉の先端にも鋭い棘があり、よくこんな新芽を食べたと思われる。 タラの仲間で葉の裏が白く、棘が短い品種をメダラという。 8〜9月、大型の総状花序に直径3mm程の小さな花を多数咲かせる。花弁、雄蕊、花柱ともに5個で、秋、丸い実がなり、10〜11月頃、黒く熟す。
樹皮を乾燥させたものはタラノキ皮、材をソウボク(楤木)と称し民間薬では糖尿に効果があるという。また腎臓や胃腸にもよいと言われている。強壮、強精作用もある。しかし鋭い棘があるので取り扱いには注意が必要だ。成分 ・サポニン:タラリン ・フェノール類:プロトカテキュ酸 ・脂肪油: パルミチン酸、リノール酸、ペトロセリン酸 ・コリン など
参考文献 ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社) ・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店) ・花と樹の事典 木村陽一郎 監修 (柏書房) ・美味しい山菜 おくやまひさし(文一総合出版) ・日本の薬草全書 中山草司 啓明書房 ・日本薬草全書 水野瑞夫、田中俊弘共著(新日本法規出版) ・山渓カラー名鑑 日本の樹木 (山と渓谷社) ・植物分類表大場秀章 編著 (アボック社)
真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots>キク類Asterids
>キキョウ群Campanulids
セリ目Apiales
ウコギ科 Araliaceae タラノキ属 Aralia
新芽(タラの芽)は人気のある山菜
生薬名 :ソウボク(楤木)、タラ根皮
利用部分 :樹皮、根皮
利用 :民間薬、食用(新芽)
本邦各地の日当たりの良い山野に自生する落葉小低木。アジア大陸東北部にまで広く分布する。
あまり枝分かれせず真っ直ぐ伸びる幹には無数の鋭い棘がある。
落葉した冬には棘だらけの棒のように見える。葉は先端だけに集中し秋には真っ赤に紅葉し秋の山野を彩る。
新芽はウドやイタドリなどとともに春の味覚を楽しむ代用的な山菜の一つとして親しまれている。
天ぷらにしたり、和え物、汁のみ、おひたしなどにする。
茎は無論、枝にも大きく広げた葉の先端にも鋭い棘があり、よくこんな新芽を食べたと思われる。
タラの仲間で葉の裏が白く、棘が短い品種をメダラという。
8〜9月、大型の総状花序に直径3mm程の小さな花を多数咲かせる。花弁、雄蕊、花柱ともに5個で、秋、丸い実がなり、10〜11月頃、黒く熟す。
樹皮を乾燥させたものはタラノキ皮、材をソウボク(楤木)と称し民間薬では糖尿に効果があるという。また腎臓や胃腸にもよいと言われている。強壮、強精作用もある。しかし鋭い棘があるので取り扱いには注意が必要だ。
成分
・サポニン:タラリン
・フェノール類:プロトカテキュ酸
・脂肪油: パルミチン酸、リノール酸、ペトロセリン酸
・コリン など
参考文献
・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
・花と樹の事典 木村陽一郎 監修 (柏書房)
・美味しい山菜 おくやまひさし(文一総合出版)
・日本の薬草全書 中山草司 啓明書房
・日本薬草全書 水野瑞夫、田中俊弘共著(新日本法規出版)
・山渓カラー名鑑 日本の樹木 (山と渓谷社)
・植物分類表大場秀章 編著 (アボック社)