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ツキミソウ(月見草)

商品写真
上:京都府立植物園
中・下:京都府立植物園 桃色昼咲月見草               

ツキミソウ(月見草)Oenothera tetraptera Cav
  真正双子葉類Eudicots >中核真正双子葉類Core Eudicots
   フトモモ目Myrtales
     アカバナ科 Onagraceae マツヨイグサ属Oenothera

名前の由来:夕暮れ時、月が出る時間帯に開花するので月見草

本来ツキミソウ(月見草)といえるのは白花4花弁の本種のみだが、いまでは黄色い花が咲くマツヨイグサの仲間が、ツキミソウで定着している。しかしこれは誤り。
本来のツキミソウは北米メキシコ原産の多年草。江戸時代末期、嘉永年間(1848〜1854年)と古くに観賞用に渡来したが、適応性が弱く、枯れやすかったため野生化しなかった。


分布は栽培のみだが現在では殆ど栽培されていない。名前はよく知られているが幻の花となっている
しかもこの花は夜間にだけ咲き明け方は花弁が淡紅色になりしぼむ一夜花。幻の花とも言われる所以だ。草丈30〜60cm。葉は浅い切れ込みがある。雄しべは8本。雌しべの先端は十字形に4裂する。凝った花姿をしている。

本Photoは京都府立植物園が”Night Garden” ”夜咲く植物”として特別に暗室の部屋を造り展示しているのを撮った物。薬用にはならないが、マツヨイグサとの比較のため採り上げた。。

モモイロヒルザキツキミソウ(桃色昼咲月見草)Oenothe raspeciosa
または、ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)

マツヨイグサ属は夜咲く花ばかりとは限らず昼間咲いている種類もある。
アメリカ南西部〜メキシコに分布する(モモイロ)ヒルザキツキミソウ(桃色昼咲月見草)もその例で、ピンク色の花を昼間に咲かせる。

参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・山渓名前図鑑 野草の名前 夏 高橋勝雄著 (山と渓谷社)
  ・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)





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