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オトギリソウ科
セイヨウオトギリソウ(西洋弟切草)
上・中・下:武田薬品京都薬用植物園
セイヨウオトギリソウの花 下:葉の様子
セイヨウオトギリソウ(西洋弟切草)
Hypericum perforatum
Linne
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Eudicots
>中核真正双子葉類
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>マメ群
Fabids
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Malpighiales
オトギリソウ科
Hypericaceae
オトギリソウ属
Hypericum
英名:セント・ジョーンズ・ワート(St. John's wort)
花の時期は2cmほどの黄色い花が咲き強いレモンのような香りがする。葉も良い香りがする。
生薬名
:
セント・ジョーンズ・ワート(St. John's wort)
薬用部分
:全草、花
用途
:ハーブ、民間薬
名前の由来
:聖ヨハネ(St.John)の生誕祭、6月24日前後に開花するため、聖ヨハネに因んで
名づけられた。
ヨーロッパ中南部に広く自生する多年草。北アメリカ、オーストラリアなどへも伝播し草地で野生化している。日本へは種子が牧草などにまぎれて入り帰化したものの野生が、まれに見られる。
オトギリソウ、セイヨウオトギリソウとも花、葉を透かしてみると黒いシミのような油点が見える。すりつぶすと赤い色になる。鷹匠晴頼が弟を切った時の血、後者は殉教者ヨハネの血だといわれる因縁めいた話も共通している。セイヨウオトギリソウの花もオトギリソウ、イワオトギリソウの花に良く似ている
温帯のオトギリソウ属は350種ほど日本では、オトギリソウ、ヨーロッパではセイヨウオトギリソウが代表植物。ともに民間薬として著名で、セイヨウオトギリソウはセント・ジョーンズ・ワートの名で古くから薬用に用いられ人気が高い。
昔は悪魔を払い万病に効くと信じられていた。かつてヨーロッパでは、開花初期の花序をオリーブ油に浸して赤いハ−ブオイルをつくり、打ち身、捻挫、切り傷に用い、十字軍も遠征に携帯したといわれる。
種子が熟す頃、花の上部を刈り取り、乾かす。お茶にすると利尿効果があり、黄疸、水腫、リウマチ、頭痛、憂鬱症、胃や腸カタルに使われる。外用には創傷や火傷、打撲傷にも用いられる。
近年はセロトニン作用を有することからうつ病、不安神経症、睡眠障害のハーブとしての用途が有名になっている。
一方セント・ジョーンズ・ワートの名は薬物相互作用(くすりの飲み合わせ)で良く聞かれるハーブとなっている。2000年(平成12年)5月10日厚生労働省より、セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)と医薬品の相互作用についての報道発表があり、注意喚起がおこなわれた。特にうつ病関連の薬を服用している人は、セロトニン作用が増強されるおそれがあり副作用が強く出る可能性があるので、要注意。その他、心臓病薬のジゴキシン、抗血液凝固のワーファリン、経口避妊薬、抗癌剤、抗HIV剤、抗てんかん剤などを服用している人は代謝酵素が誘導され、これらの薬品の効果が弱まるので併用には要注意。
また牧草にまぎれて生えているセイヨウオトギリソウを、羊が食べて日に当たると病気を起こすのも報告されている。人に対しても同じで、日光に対する感受性を高め皮膚炎をおこす可能性も指摘されているので要注意。花びらを押しつぶすと、真っ赤な色素がにじみ出るので赤紫の染料にすることも出来る。
成分
ヒペリシン、精油、ピネン、タンニン、セリルアルコールなど
参考文献
・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
・ヤマケイポケットガイド ハーブ 亀田竜吉(山と渓谷社)
・厚生労働省 報道発表(平成12年5月10日)
・製薬会社、添付文書、インタビューフォーム
・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)
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キョウチクトウ科
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モクセイ科
イワタバコ科
キツネノマゴ科
ゴマ科
クマツヅラ科
ノウゼンカズラ科
シソ科
ハマウツボ科
オオバコ科
ハナイカダ科
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オトギリソウ科 Hypericaceae オトギリソウ属 Hypericum
英名:セント・ジョーンズ・ワート(St. John's wort)
花の時期は2cmほどの黄色い花が咲き強いレモンのような香りがする。葉も良い香りがする。
生薬名 :セント・ジョーンズ・ワート(St. John's wort)
薬用部分 :全草、花
用途 :ハーブ、民間薬
名前の由来:聖ヨハネ(St.John)の生誕祭、6月24日前後に開花するため、聖ヨハネに因んで
名づけられた。
ヨーロッパ中南部に広く自生する多年草。北アメリカ、オーストラリアなどへも伝播し草地で野生化している。日本へは種子が牧草などにまぎれて入り帰化したものの野生が、まれに見られる。
オトギリソウ、セイヨウオトギリソウとも花、葉を透かしてみると黒いシミのような油点が見える。すりつぶすと赤い色になる。鷹匠晴頼が弟を切った時の血、後者は殉教者ヨハネの血だといわれる因縁めいた話も共通している。セイヨウオトギリソウの花もオトギリソウ、イワオトギリソウの花に良く似ている
温帯のオトギリソウ属は350種ほど日本では、オトギリソウ、ヨーロッパではセイヨウオトギリソウが代表植物。ともに民間薬として著名で、セイヨウオトギリソウはセント・ジョーンズ・ワートの名で古くから薬用に用いられ人気が高い。
昔は悪魔を払い万病に効くと信じられていた。かつてヨーロッパでは、開花初期の花序をオリーブ油に浸して赤いハ−ブオイルをつくり、打ち身、捻挫、切り傷に用い、十字軍も遠征に携帯したといわれる。
種子が熟す頃、花の上部を刈り取り、乾かす。お茶にすると利尿効果があり、黄疸、水腫、リウマチ、頭痛、憂鬱症、胃や腸カタルに使われる。外用には創傷や火傷、打撲傷にも用いられる。
近年はセロトニン作用を有することからうつ病、不安神経症、睡眠障害のハーブとしての用途が有名になっている。
一方セント・ジョーンズ・ワートの名は薬物相互作用(くすりの飲み合わせ)で良く聞かれるハーブとなっている。2000年(平成12年)5月10日厚生労働省より、セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)と医薬品の相互作用についての報道発表があり、注意喚起がおこなわれた。特にうつ病関連の薬を服用している人は、セロトニン作用が増強されるおそれがあり副作用が強く出る可能性があるので、要注意。その他、心臓病薬のジゴキシン、抗血液凝固のワーファリン、経口避妊薬、抗癌剤、抗HIV剤、抗てんかん剤などを服用している人は代謝酵素が誘導され、これらの薬品の効果が弱まるので併用には要注意。
また牧草にまぎれて生えているセイヨウオトギリソウを、羊が食べて日に当たると病気を起こすのも報告されている。人に対しても同じで、日光に対する感受性を高め皮膚炎をおこす可能性も指摘されているので要注意。花びらを押しつぶすと、真っ赤な色素がにじみ出るので赤紫の染料にすることも出来る。
成分
ヒペリシン、精油、ピネン、タンニン、セリルアルコールなど
参考文献
・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
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・厚生労働省 報道発表(平成12年5月10日)
・製薬会社、添付文書、インタビューフォーム
・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)