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セリ科
ミシマサイコ(三島柴胡)
上・中:北九州小倉 平尾台 カルスト台地
下:武田薬品 京都薬用植物園
ミシマサイコ(三島柴胡)
Bupleurum falcatum
Linnne
真正双子葉植物
Eudicots
>中核真正双子葉植物
Core Eudicots
>キク類
Asterids
>キキョウ群
Campanulids
セリ目
Apiales
セリ科
Apiaceae
ミシマサイコ属
Bupleurum
漢方薬の要薬 解熱、解毒、鎮痛、抗炎症を目的に
生薬名
:
サイコ(柴胡)
利用部位
:根
利用
:日本薬局方生薬 漢方処方用薬
名前の由来
:神農本草経では紫色の根「茈」の字が使われていたのが後、柴になった。
「胡」は西方から中国に伝来したため。
日本の三島で特に良質のサイコの野生種が見つかったためミシマサイコという。
サイコは漢方の中で最も重要な薬草の1つ。東アジアの北緯30度以北の温帯の各地に自生する。本州、四国、九州の山地、丘陵地の日当たりのよい草原に自生する多年性草本。根は漢方の要薬サイコ(柴胡)で、小柴胡湯、大柴胡湯、柴胡桂枝湯など多くの漢方処方に配合されている。
サイコの含まれる処方の目的は解熱、解毒、鎮痛などで、病気としては呼吸器疾患、肝臓疾患、胃腸疾患などが対象になり、広い範囲で薬効を示すため、昔から重用されてきた
。
かつて、江戸時代、静岡県三島で野生種が発見され、品質が特に優れ有名であったことからミシマサイコ(三島柴胡)の名がある。昔、東海道を利用した旅人は競って、ミシマサイコを買い求めたそうだ。現在、野生種はほとんどなく資源枯渇の問題から栽培化が主となっている。日本産サイコの生産地は九州(宮崎、熊本、鹿児島の3県)、三重、奈良、山口、宮城の各県。しかし近年柴胡剤の生産は減少傾向にあり国産では、まかないきれなくなっている。
ミシマサイコの茎は直立し細長く上方で細かく分岐する。草丈は40〜80cm。葉は単葉で線形、互生する。花期は8〜10月、オミナエシに似た小さな黄色の花を咲かせる。
根は太く黄褐色をしている。2年生以上の根を秋〜初冬にかけて掘り上げ細根を取り除き天日で干乾燥する。
香りが強く潤いが在り、脂肪様の手触り、少し苦みがあるものが良品とされている。
成分
・サイコゲニンE〜Gなどを真正ゲニンとするサポニン配糖体:サイコサポニンa〜f、
・ステロール:αースピナステロール、スティグマステロール
・脂肪酸:ステアリン酸、リノール酸、オレイン酸、パルミチン酸など
用途と利用法
サイコ単独で使われることはなく、多くの漢方処方に配合される。
サイコを主剤とする1連の処方は柴胡剤と称し、解熱、抗炎症などを目標に、慢性肝炎、
慢性腎炎、小児の腺病質、代謝障害などに用いられる。
漢方処方例
・小柴胡湯 (しょうさいことう)
・大柴胡湯 (だいさいことう)
・桂枝湯 (けいしとう)
・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
・乙字湯 (おつじとう)
・柴朴湯 (さいぼくとう)
・柴苓湯 (さいれいとう)
・加味逍遥散 (かみしょうようさん)
・加味帰脾湯 (かみきひとう)
・補中益気湯 (ほちゅうえっきとう)
・十味敗毒湯 (じゅうみはいどくとう) など多数の処方に配合
―平尾台カルスト台地―
北九州市小倉地区の標高370〜710mの地点に広がるカルスト台地。天然記念物・国定公園に指定されている。
カルストは山口県の秋吉台が有名だが、ここ平尾台はなだらかな丘陵が重なり多くの白い石灰岩が露出し、見事な景色が広がっている。点在する石灰岩は草原で遊ぶ羊の群れを思わせることから羊群原(ようぐんばる)ともいわれ、付近には鍾乳洞も点在する。石灰岩が点在する丘陵には四季折々の珍しい草花が咲き乱れ、自然の豊かな植生が保たれている。
参考文献
・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
・第15改正 日本薬局方解説書 (広川書店)
・最新生薬学 刈米達夫著 (広川書店)
・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
・生薬単 原島広至著 (株式会社エヌ・ティ・エス)
・山渓名前図鑑 野草の名前 夏 高橋勝雄著 (山と渓谷社)
・山野草ハンドブック 伊沢一男(主婦の友社)
・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)
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ハナイカダ科
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セリ目Apiales
セリ科 Apiaceae ミシマサイコ属 Bupleurum
漢方薬の要薬 解熱、解毒、鎮痛、抗炎症を目的に
生薬名 :サイコ(柴胡)
利用部位 :根
利用 :日本薬局方生薬 漢方処方用薬
名前の由来:神農本草経では紫色の根「茈」の字が使われていたのが後、柴になった。
「胡」は西方から中国に伝来したため。
日本の三島で特に良質のサイコの野生種が見つかったためミシマサイコという。
サイコは漢方の中で最も重要な薬草の1つ。東アジアの北緯30度以北の温帯の各地に自生する。本州、四国、九州の山地、丘陵地の日当たりのよい草原に自生する多年性草本。根は漢方の要薬サイコ(柴胡)で、小柴胡湯、大柴胡湯、柴胡桂枝湯など多くの漢方処方に配合されている。
サイコの含まれる処方の目的は解熱、解毒、鎮痛などで、病気としては呼吸器疾患、肝臓疾患、胃腸疾患などが対象になり、広い範囲で薬効を示すため、昔から重用されてきた。
かつて、江戸時代、静岡県三島で野生種が発見され、品質が特に優れ有名であったことからミシマサイコ(三島柴胡)の名がある。昔、東海道を利用した旅人は競って、ミシマサイコを買い求めたそうだ。現在、野生種はほとんどなく資源枯渇の問題から栽培化が主となっている。日本産サイコの生産地は九州(宮崎、熊本、鹿児島の3県)、三重、奈良、山口、宮城の各県。しかし近年柴胡剤の生産は減少傾向にあり国産では、まかないきれなくなっている。
ミシマサイコの茎は直立し細長く上方で細かく分岐する。草丈は40〜80cm。葉は単葉で線形、互生する。花期は8〜10月、オミナエシに似た小さな黄色の花を咲かせる。
根は太く黄褐色をしている。2年生以上の根を秋〜初冬にかけて掘り上げ細根を取り除き天日で干乾燥する。
香りが強く潤いが在り、脂肪様の手触り、少し苦みがあるものが良品とされている。
成分
・サイコゲニンE〜Gなどを真正ゲニンとするサポニン配糖体:サイコサポニンa〜f、
・ステロール:αースピナステロール、スティグマステロール
・脂肪酸:ステアリン酸、リノール酸、オレイン酸、パルミチン酸など
用途と利用法
サイコ単独で使われることはなく、多くの漢方処方に配合される。
サイコを主剤とする1連の処方は柴胡剤と称し、解熱、抗炎症などを目標に、慢性肝炎、
慢性腎炎、小児の腺病質、代謝障害などに用いられる。
漢方処方例
・小柴胡湯 (しょうさいことう)
・大柴胡湯 (だいさいことう)
・桂枝湯 (けいしとう)
・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
・乙字湯 (おつじとう)
・柴朴湯 (さいぼくとう)
・柴苓湯 (さいれいとう)
・加味逍遥散 (かみしょうようさん)
・加味帰脾湯 (かみきひとう)
・補中益気湯 (ほちゅうえっきとう)
・十味敗毒湯 (じゅうみはいどくとう) など多数の処方に配合
―平尾台カルスト台地―
北九州市小倉地区の標高370〜710mの地点に広がるカルスト台地。天然記念物・国定公園に指定されている。
カルストは山口県の秋吉台が有名だが、ここ平尾台はなだらかな丘陵が重なり多くの白い石灰岩が露出し、見事な景色が広がっている。点在する石灰岩は草原で遊ぶ羊の群れを思わせることから羊群原(ようぐんばる)ともいわれ、付近には鍾乳洞も点在する。石灰岩が点在する丘陵には四季折々の珍しい草花が咲き乱れ、自然の豊かな植生が保たれている。
参考文献
・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
・第15改正 日本薬局方解説書 (広川書店)
・最新生薬学 刈米達夫著 (広川書店)
・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
・生薬単 原島広至著 (株式会社エヌ・ティ・エス)
・山渓名前図鑑 野草の名前 夏 高橋勝雄著 (山と渓谷社)
・山野草ハンドブック 伊沢一男(主婦の友社)
・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)