薬草と花紀行のホームページ

マルバビスカス　Hibiscus arboreus var. mexicanus
　　真正双子葉類Eudicots ＞中核真正双子葉類Core Eudicots ＞バラ類Rosids＞アオイ群Malvids
　　　アオイ目Malvales　　　　　
　　　　　アオイ科　Malvaceae　フヨウ属 Hibiscus
　　
和名：ウナズキフヨウ
英名：スリーピングハイビスカス

名前の由来：マルバは丸葉ではなく、アオイ科のMalvaからの名。

メキシコ、コロンビアなどが原産。
ハイビスカスといえば明るい太陽の下、色鮮やかな花を大きく開くのがイメージとして浮かぶ。
しかし、マルバビスカスは同じハイビスカスの仲間ではあるが、そのイメージとは、ほど遠い。
一見するとハイビスカスがまだ咲いていないのかな？　いつ開くのかな？　のような蕾の状態に見える。しかしマルバビスカスは完全に開かない。これから開くのかなと思う三分咲きの状態が開花している状態。しかも蕾の時は上向きで、開花時下向きになるちょっと変った習性だ。花弁の先端から雌しべが突き出ている。
和名も英名もこの習性を良く表現した名だ。宮崎日南海岸や青島周辺ではよく植栽されている。
ハイビスカス同様観賞用。薬用にはしないが、ユニークな花なのでとりあげた。

参考文献
　　・朝日百科　世界の植物　（朝日新聞社）
　　・植物分類表　大場秀章　編著　（アボック社）

（コメント）
最初この花を観た時、これから咲く蕾なのかな？、それとももう花がしぼんで終わったのかなと思った。開花している花を探したがどれもこのような状態の花ばかり、開花しないそうだ。大らかに開く花のアオイ科の名では特異な存在だ。