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マユミ（檀、真弓、檀弓）

商品写真
下：上：大津市　義仲寺　
下：マユミの�櫺姪豕�都薬用植物園　マユミの花　

マユミ（檀、真弓、檀弓）Euonymus sieboldiana Blume
　　　真正双子葉類Eudicots ＞中核真正双子葉類Core Eudicots ＞バラ類Rosids＞マメ群Fabids
　　　　　ニシキギ目Celastraceae
　　　　　 ニシキギ科 Celastraceae 　 ニシキギ属 Euonymus

利用部分　：材
利用　　　：観賞用、
名前の由来：材は強く、良くしなるので昔、この材で弓を作ったのでこの名がある。

マユミは本邦各地の山野に自生する。万葉の頃から親しまれてきた。樹高は普通３〜５ｍ程の落葉低木。大きいものでは１５ｍほどにもなる。朝鮮半島、樺太、中国にも分布する。

昔、東北地方でマユミの樹皮の繊維から和紙、壇紙（だんし：マユミの紙、陸奥紙）が作られたとあるが、後世はコウゾが使われるなどして伝わらず、詳しいことは分からない。樹皮は灰白色、材は淡黄白色、白く緻密なことから版木や印鑑、玩具、櫛などの細工物に使われる。春、淡い緑色の花をまばらに咲かせる。
秋の紅葉も見事だが、花の後の実、淡紅色の�櫺未�見事だ。熟すると４つに深く裂け中から赤い仮果皮に包まれた種子が出てくる。

日本では合歓皮はネムの樹皮だが、中国では、ニシキギ、マユミ、コマユミの樹皮を合歓皮と呼び薬用に使う。

ー大津市　義仲寺ー
琵琶湖湖畔、大津市膳所にある。木曽義仲の墓所であり義仲寺の名がある。源平の戦い時、一時京都で勢力を伸ばし、朝日将軍と称えられた木曽義仲は戦いに敗れ、大津の地に葬られた。また俳人、松尾芭蕉の墓所としても有名。大阪、南御堂前　花屋仁左衛門宅で没した芭蕉は、遺言により、木曽義仲の墓所の右隣に葬られた。

参考文献
　　・朝日百科　世界の植物　（朝日新聞社）
　　・薬用植物学各論　木村康一・木島正夫共著　（広川書店）
　　・花と樹の事典　木村陽一郎　監修　　（柏書房）
　　・山渓カラー名鑑　日本の樹木　（山と渓谷社）
　　・万葉の植物　松田　修　　(保育社）
　　・植物分類表　大場秀章　編著　（アボック社）

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