マサキ（柾、正木）

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上：京都左京区一乗寺　八大神社　マサキの花
下：北九州　平尾台カルスト台地　マサキの実

マサキ（柾、正木） Euonymus japonicus Thunberg
　　　真正双子葉類Eudicots ＞中核真正双子葉類Core Eudicots ＞バラ類Rosids＞マメ群Fabids
　　　　　ニシキギ目Celastraceae　
　　　　　　ニシキギ科 Celastraceae 　ニシキギ属 Euonymus

生薬名　　：ワトチュウ（和杜仲）
利用部分　：幹皮
利用　　　：民間薬
名前の由来：冬でも葉が真っ青な木＝マサオキ（真青木）の略との説もある

名前のヤポニカが示すように日本や中国が原産の常緑低木。各地の海岸近くに自生し、潮風やさまざまの自然環境の変化に強い。
葉に光沢があり美しく刈り込にも強いことから庭木や生垣に植栽される。葉の大きさ、色、形からさまざまな園芸用品種が江戸時代から作り出されている。
今日では庭にアクセントを添えるカラーリーフとして緑の葉に黄色い斑入りの入るキンマサキ、緑の葉が白く縁取られるギンマサキ、葉に黄色い縁取りが入るキフクリンマサキ、黄色一色のオウゴンマサクなどがよく知られている。
初夏の頃、直径５ｍｍ程の緑がかった白い花を多数咲かせる。秋、７～８ｍｍ程の球形の蒴果を付ける。晩秋から初冬いかけて赤く熟し開裂すると、中から４粒の橙色の種子が現れる。

かつてマサキの樹皮をワトチュウ（和杜仲）と称し、クロロフィラン、キサントキシリヂュリなどを含むことから、漢方では利尿、強壮薬として真の杜仲の代用にしたこともあった。しかし明らかにトチュウと異なるので、現在、市場性はなく出回っていない。もっぱら観賞用のみの需要がされている。
マサキ実金比羅

　　　Photo：琴平　金比羅宮　参道　マサキの開裂した実

参考文献
　　・朝日百科　世界の植物　（朝日新聞社）
　　・薬用植物学各論　木村康一・木島正夫共著　（広川書店）
　　・花と樹の事典　木村陽一郎　監修　　（柏書房）
　　・山渓カラー名鑑　日本の樹木　（山と渓谷社）
　　・原色和漢薬図鑑　下　難波恒雄　(保育社）
　　・植物分類表　大場秀章　編著　（アボック社）

マサキ（柾、正木）

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