アキグミ（秋茱萸）

商品写真
上：奈良　葛城山
下：四国　剣山

アキグミ（秋茱萸）Elaeagnus umbellata　Thunberg　
　　　真正双子葉類Eudicots ＞中核真正双子葉類Core Eudicots ＞マメ群Fabids
　　　　バラ目Rosales
　　　　　グミ科 Elaeagnaceae　グミ属 Elaeagnus


生薬名　　：コタイシ（胡頽子）
利用部位　：�＿娘臓´�果実、葉、根
利用　　　：�／�用、果実酒　�¬唄嵬�
名前の由来：諸説あるが一説では「グイの実」の略。グイは棘の意味で棘の多い木の実。


グミは５０種程あるグミ科グミ属の総称。常緑や落葉の潅木、または蔓性にもなる。枝、葉、花、果実すべてに白色または褐色の鱗片状の毛があり枝には棘がある。花弁はない。花に見えるのは筒型の萼、萼筒で先端が4つに裂ける。雄しべは４本、萼筒に付いている。
ヨーロッパ南部、アジア、北アメリカ等に分布する。日本全国の山野に多くの種類が自生している。よく見られるのは落葉性のナツグミとアキグミ。
どちらも春、花が咲き初夏実をつけるのでナツグミ、秋９〜１０月頃赤い実をつけるのでアキグミと言われる。いずれも実は食べられる。
常緑性のものは、ナワシログミ(田植えどき熟するグミの意味）、マルバグミ、ツルグミなどがあり、秋、花が咲き翌春実をつける。

ナワシログミやアキグミの実はコタイシ（胡頽子）と言い、止瀉（下痢止め）に効果がある。根も同様に用いられ、葉は咳止めに用いる。
グミ類の根は、根粒菌と共生するマメ科と同様、根粒菌と共生し、その力で空気中の窒素固定を行い砂地や痩せた土地にも生育することができる。また挿し木による増殖も可能なことから砂防や治山の緑化工事などにも用いられる。

参考文献
　　・朝日百科　世界の植物　（朝日新聞）
　　・薬用植物学各論　木村康一・木島正夫共著　（広川書店）
　　・花と樹の事典　木村陽一郎　監修　　（柏書房）
　　・山渓カラー名鑑　日本の樹木　（山と渓谷社）
　　・原色和漢薬図鑑　難波恒雄著　（保育社）
　　・食材図典　　　（小学館）
　　・日本の野生植物　木本�供　癖針渕辧�
　　・植物分類表　大場秀章　編著　（アボック社）


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