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ナンキンハゼ（南京櫨・南京黄櫨）

商品写真
Photo：奈良公園の紅葉のナンキンハゼ
上：果皮の中に白い蝋質の実が見える

ナンキンハゼ（南京櫨・南京黄櫨）Sapium　 sebiferum　Roxburgh　
　　　真正双子葉類Eudicots ＞中核真正双子葉類Core Eudicots ＞マメ群Fabids
　　　　キントラノオ目Malpighiales
　　　　　トウダイグサ科Euphorbiaceae　シラキ属Sapium
　　
Chinese tallow tree

生薬名　　：ウキュウ(烏臼)（根皮）
利用部分　：�ー鏤� �∈�皮
利用　　　：�］垢虜亮茵＼个韻鷂粁繊´¬�用
名前の由来：ハゼノキのように蝋をとる、中国原産の木の意味。

原産は中国。　高さ１２ｍぐらいになる落葉高木。本州から沖縄でかっては蝋の採取や家具、器具の用材を目的に栽培されていたが、半ば野生化している。
かって第四期の温暖な間氷期には日本にも分布していたが、江戸時代に中国から長崎に伝わり、長崎から日本全国に広まった。秋の紅葉が美しいことから、庭木、街路樹、公園樹の用途で植栽されている。
現在、長崎市の市の木にも指定されている。ちなみに市の花はシーボルトに因みアジサイ。長崎県の県木はヒノキ。
花は枝の先に生じる１０ｃｍ程の総状花序に付く。花序の基部が雌花、上部が雄花、ともに花弁はない。秋に果実がなり中の３室にそれぞれに、良質の白い蝋で覆われた１個の種子が入っている。

種子の表面は白い蝋質の油脂で覆われ、良質の蝋が採れる。種子からは脂肪油が採取される脂肪油は石けん原料にされる。根皮を乾燥させたものをウキュウ(烏臼)といい、利尿剤に用いられる。

参考文献
　　・朝日百科　世界の植物　（朝日新聞社）
　　・薬用植物学各論　木村康一・木島正夫共著　（広川書店）
　　・花と樹の事典　木村陽一郎　監修　　（柏書房）
　　・山渓カラー名鑑　日本の樹木　（山と渓谷社）
　　・植物分類表　大場秀章　編著　（アボック社）



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