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金柑（キンカン）Fortunella
　　真正双子葉類Eudicots ＞中核真正双子葉類Core Eudicots ＞バラ類Rosids＞アオイ群Malvids
　　　ムクロジ目Sapindales　　　　　
　　　　　ミカン科 Rutaceae キンカン属 Fortunella

生薬名　　：キンキツ（金橘）　
利用部分　：果実
利用　　　：生食、薬用
名前の由来：熟した果実が金色の柑橘だからそのまま「キンカン」

キンカンはミカン科キンカン属の常緑低木の総称で、同属には４〜6種の品種がある。
日本原産でなく中国が原産。わが国には１４世紀頃渡来したとされる。開花期は遅く7月頃　白い５弁の花を咲かせる。晩秋、丸い小さな実をつける。果肉を食べる柑橘類と異なり皮ごと食べられるなどが特徴でキンカン属としてカンキツ属とは別に独立している。生のままでは酸味が強い場合は甘く煮た甘露煮にすると美味しい。

ビタミンＣは無論、βーカロテン、ビタミンＢ1、Ｂ2　カルシウム、カリウム、ナイアシンを含み、栄養的にも優れている。カリウムはナトリウム排出効果に優れ、皮には血行をよくするルチン、整腸作用のある食物繊維も多い。
これらの栄養素は免疫力を高めるので、風邪が流行る冬場に作っておくと便利だ。風邪でののどの痛みを和らげ、咳、痰にも効果がある。

参考文献
　　・朝日百科　世界の植物　（朝日新聞社）
　　・花と樹の事典　木村陽一郎　監修　　（柏書房）
　　・山渓カラー名鑑　日本の樹木　（山と渓谷社）
　　・食材事典　　原田孝子監修（学研）
　　・食材図典　　　（小学館）
　　・植物分類表　大場秀章　編著　（アボック社）