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バジル（Basil）　

商品写真
上・中：筆者栽培　白と紫のバジル
下：日本新薬山科植物資料館　雨で膨らんだ種子

バジル（Basil）Ocimum basilicum　Linne
真正双子葉植物Eudicots＞中核真正双子葉植物Core Eudicots＞キク類Asterids＞シソ群Lamiids
　　　シソ目Lamiales
　　　　　シソ科　Lamiaceae 　 メボウキ属Ocimum


別名：スイートバジル、バジリコ　和名：メボウキ

トマトやガーリックと抜群の相性　イタリア料理に繁用される。

利用部分 ：�〕奸´⊆鏤辧´Ａ漢�
利用法　 ：�［鼠�　オイル　ビネガー　�⊃�品、飲用　➂防よけ

イタリア名はバジリコ（Basilico）、和名はメボウキ。英名のバジル（Basil）の名で親しまれる。
インドなどの熱帯アジア原産の一年草。高温多湿な日本の夏でもよく育つ、夏のハーブの代表格。花期は７〜10月。艶やかな葉と花穂のコントラストが美しい。全体に強い芳香があり、トマトやガーリックと抜群の相性がよくイタリア料理に欠かせぬ素材で、イタリア料理の普及につれ、人気が高まってきたハーブ。
少し葉に触れるだけで全体から強い香りが漂い、食欲増進につながる。バジルのスパゲッティといえば、イタリア・ジェノバ生まれのジェノベーゼソースが有名。
バジルの新鮮な風味にチーズやニンニクの味わいが絶妙にマッチしたソースで、ペーストを作り置きしておけばいつでもスパゲッティや肉・魚のソースとして、バジルの風味が楽しめる。


バジルの種子はバジルシードと呼ばれ、グルコマンナンを多く含むため、水につけると透明のゼリー状にふくらみ（カエルの卵のように見える)、食物繊維を豊富に含むことからダイエット補助食品としても利用されている。日本には最初、種子が漢方薬として輸入された。


ゼリー状の物質は目の汚れを取り去る目薬に利用されたため、メボウキ（目箒）の名称が付いた。東南アジアとアフガニスタンでは、水に浸した種子をデザートや飲み物にする。

バジルは一般的に普及している本種のバジル（スイートバジル）のほかブッシュバジル、シナモンバジル、レモンバジルなど多彩な品種がある。本写真は白花のバジルと紫花のダークオパールバジル、両者とも全体にクローブ（チョウジ　丁子）に似た甘い強い香りがあり、殺菌効果もある。消化促進作用、食欲増進もあり、夏場の料理にはうってつけのハーブ。
茎の葉も紫色のダークオパールバジルは草丈５０ｃｍ位。サラダやドレッシングにすると彩が映えて一層食卓が楽しくなる。
バジルの強い香りは古くは香水に利用され、蚊やブヨなどの虫よけに使われた。ちなみに南ヨーロッパではハエ除け用に屋外で植栽されている。トマトと混植えするとトマトにつく有害な飛翔昆虫を寄せ付けない効果もある。

成分

　・精油：メチルカビコール(エストラゴール)、リナロール、リネオール、シネオール、
　　　　　オイゲノール
　・タンニン
　・バジルカンファー


参考文献
　　・朝日百科　世界の植物　（朝日新聞社）
　　・薬用植物学各論　木村康一・木島正夫共著　（広川書店）
　　・ヤマケイポケットガイド　ハーブ　亀田竜吉（山と渓谷社）

　　・植物分類表　大場秀章　編著　（アボック社）>


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