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サクラ／ヤマザクラ(山桜)

商品写真
上：西名阪自動車道　香芝SA　花と同時に赤い新芽も芽吹く　
下：姫路城のヤマザクラ

サクラ／ヤマザクラ(山桜)Cerasus　jamasakura(Siebold　ex Koidz)H.Ohba
　真正双子葉植物Eudicots＞中核真正双子葉植物Core Eudicots＞バラ類Rosids＞マメ群Fabids
　　　バラ目Rosales
　　　　　バラ科 Rosaceae 　サクラ属Cerasus (←Prunus）

日本の花　サクラ

生薬名　　：�．�ウヒ（桜皮）
薬用部分　：�ー�皮　�∈�
用途　　　：�…坦欝釶盧沺∈�皮抽出エキス（ブロチン）製造原料　�▲好癲璽�用チップ
名前の由来：「咲く」に複数を意味する「ら」を加えたものとされ、元々は花の密生する植物全体
　　　　　　を指した名前であったと考えられている。

サクラはバラ科サクラ属の多くの品種の総称であり、一般にはサクラ亜属に属する植物を指す。
日本の花として、日本の春を代表する花木。
日本にはヤマザクラやオオシマザクラ、エドヒガンなどの１１種程の野生種があり、ヤマザクラは、日本の野生桜の代表種。赤い新芽と同時に花が咲く。これらの組み合わせで、現在４００以上の品種があるとされている。その中でもサクラといえば、現在は各地で植樹されているソメイヨシノが、思い浮かぶ。ソメイヨシノはサクラの代表種になっているが、この花の歴史は意外と新しく、江戸時代末、染井村(現在の東京都豊島区駒込）でオオシマザクラとエドヒガンの交配種として生み出された。成長が良く花付の華麗さから明治以降全国各地で植樹され広まった。枝いっぱいに華麗に咲き誇る満開の花、当に桜を代表する花だ。

現在、サクラは花をめでる観賞用が主だがサクラは花の美しさをのみならず薬用にも供される。
古代は樹皮や材が実用面から利用されていた。
樹皮の桜皮エキスには非サポニン性配糖体サクラニン、サクラネチンが含まれている。
気管支の蠕動運動を高め、気道粘膜の分泌を促進し淡を薄める効果からエキス製剤（オウヒエキス）が製薬メーカーから鎮咳剤ブロチンとして販売されている。またサクラ材はスモークサーモンやソーセージ、ベーコン等を作るための、燻製（スモーク）用 にサクラのチップを使うと良い香りがするとして、好んで使用されている。
成分
応用
漢方処方例
　・十味敗毒湯（じゅうみはいどくとう）
　　　麻酔薬を考案した華岡青洲が考案した処方
食用に
　　桜餅の皮
　
オオシマザクラ(大島桜）Cerasus　speciosa　( Koidz)H.Ohba

　オオシマザクラ武田２
Photo:武田薬品　京都薬用植物園

同じサクラ属のオオシマザクラ(大島桜)の葉を塩漬けにして用いる。オオシマザクラは伊豆諸島　大島などに自生する。白い大振りな花と葉が特徴。葉は独特の良い香りがするので桜餅の葉は本種が使用される。

参考文献
　　・朝日百科　世界の植物　（朝日新聞社）
　　・薬用植物学各論　木村康一・木島正夫共著　（広川書店）
　　・万葉の植物　松田　修著　（保育社）
　　・薬になる花　田中孝治　　　　(朝日新聞社)
　　・花と樹の事典　木村陽一郎　監修　　（柏書房）
　　・山渓カラー名鑑　日本の樹木　（山と渓谷社）
　　・植物分類表　　大場秀章　編著　（アボック社）

(コメント）、
従来の分類(Synonym)ではサクラ属はPrunusと表記されていたがＡＰＧ�靴諒�類ではサクラ属はCerasusに、従来のPrurusはスモモ属を表すようになった。
>旧称サクラ属Prurusより新属名になったのは次のような属がある。
モモ属Amygdalus、アンズ属Armeniaca、サクラ属Cerasus、バクチノキ属Laurocerasus、ウワズミザクラ属Padus。

したがってヤマザキラの学名は、APG分類ではPrunus jamasakura (Sieb. ex Makino) Nakai からCerasus　jamasakura　(Siebold　ex Koidz)H.Ohbaに変更になっている。


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