ワイルドストロベリー（Wild Strawberry）

商品写真
Photo：とっとり花回廊　　花の直径は１cm程。小粒の実がなり食べられる。

ワイルドストロベリー（Wild Strawberry）Potentilla vesca Linne
　　真正双子葉植物Eudicots＞中核真正双子葉植物Core Eudicots＞バラ類Rosids＞マメ群Fabids
　　　バラ目Rosales
　　　　　　バラ科 Rosaceae　キジムシロ属Potentilla　(←オランダイチゴ属Fragari )

和名：エゾヘビイチゴ

利用部分　：�＿娘臓´⇒奸´�根
利用　　　：�／�用　�▲蓮璽屮謄�　��ハーブ
名前の由来：野生のイチゴ
　　　　　　和名は日本では北海道に帰化して野生化していることからの名

ヨーロッパ北部、アジア北部、北米に広く分布する野イチゴの一種。
イチゴはヨーロッパでは古くから食用に、薬用に使われてきた。１４世紀、フランスでは元々野生していた本種を最初、花を観賞するため、やがて果実をとるため栽培していた。その他、芳香のフラガリア・モスカータFragaria moschata Duchesnなどが栽培されていたがいずれも小粒種。
和名のエゾノヘビイチゴは北海道中西部の草地に帰化し生えているためからの名で、北海道に来た外国人が植えていたものが逃げ出し野生化したものだろうといわれている。
ヘビイチゴの名が付くがヘビイチゴ属ではなく従来はオランダイチゴ属（APG�景�類ではキジムシロ属）。実の付き方が違う。ヘビイチゴ仲間の果実は球形で、上向きに実り、下垂しないので見分けられる。
現在、広く食べられている大粒のイチゴのルーツは１７１４年、チリから中南米原産のフラガリア・キロエンシスFragaria　chiloensis Duchesneがフランスに持ち帰られたことに始まる。
この品種と野生種フラガリア・ウィルギニアーナFragaria　 virginiana Duchesneの交配により今日のオランダイチゴFragaria　grandiflora Ehrhgaが生み出された。

「オランダイチゴ」が普及するまで、イチゴと言えばこのワイルドストロベリーが広く栽培されていた。従来の属名のFragariaは「芳香」を意味し香りの良い果実からで、小粒ながら、赤い実は甘く香りが良い。花はイチゴの花を小さくした白で可愛らしい。観賞用にも食用にもまたハーブとしても重宝される。
性質は名前が示すように、結構強く、北海道では帰化して、自生する程だ。ランナーの先に子株ができるので簡単に増やすことができる。１株からランナーが伸びて５０〜１５０本の苗が採れる極めて繁殖力が強い植物。

葉を乾燥させてハーブティにする。乾燥葉に熱湯をそそぎお茶に利用すると鎮静作用があり、根は利尿、強壮作用がある。
ビタミンＣや鉄分が豊富で、腎臓や肝臓の働きを助け、肌荒れや貧血にも効果がある。

参考文献
　　・朝日百科　世界の植物　（朝日新聞社）
　　・ヤマケイポケットガイド　ハーブ　亀田竜吉（山と渓谷社）
　　・暮らしに役立つハーブ手帳　小黒　晃　監修　（株式会社　エフジー武蔵）
　　・植物分類表　大場秀章　編著　（アボック社）

(コメント)
従来の分類でのオランダイチゴ属Fragari はDNAに基づくAPG�景�類ではキジムシロ属　Potentillaに変更になった。


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