カジイチゴ(構苺)Rubus trifidus Thunb
真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots>バラ類Rosids>マメ群Fabids
バラ目Rosales
バラ科Rosaceae キイチゴ属 Rubus
利用部位:①果実 ②樹木
利用 :①食用 ②観賞用
江戸末期にイチゴ(オランダイチゴ)が渡来するまではイチゴは普通キイチゴで、主な野生種に、モミジイチゴ、カジイチゴ、ベニバナイチゴ、ナワシロイチゴ、バライチゴなどがある。
いずれも山地などに自生し、栽培されるものもある。
普通のイチゴが草本なのに対しカジイチゴは、樹高2~3m程の落葉低木。木になるイチゴ。太平洋側、伊豆諸島など海岸に自生するが、庭木として栽培される。枝は良く枝分かれし、バラ科特有の棘はない。葉は大型でやや厚く光沢がある。
長さ10~20cm、掌状で3~7中裂する。芽だしのころの若葉は美しく、いけばなの花材に多用される。4~5月頃、枝の先に直径3~4cmの大きい白い花を上向きに咲かせる。
花の後、黄色い丸い果実が上向きに付き食べられる。甘い。
参考文献
・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
・花と樹の事典 木村陽一郎 監修 (柏書房)
・山渓カラー名鑑 日本の樹木 (山と渓谷社)
・日本の野生植物 木本1(平凡社)
・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)
所属「科」などは近年の遺伝子DNA配列に基づく、新分類体系APGⅢ方式に従った分類、配列順にしています。各、同じ科内での並び順は、学名の属名アルファベット順になっています(T.K)