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アマランサス( Amaranthus)

商品写真
上:大宇陀 森野旧薬園 赤花のアマランシス 
下:白色のアマランシス

アマランサス( Amaranthus)Amaranthus leucocarpus Linne
 真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots
  ナデシコ目Caryophyllales
     ヒユ科 Amaranthaceae ヒユ属 Amaranthus(アマランサス属)

和名: センニンコク(仙人穀)

擬似穀類

生薬名  :ロウソウコク(老槍穀)
利用部分 :種子 
利用   :食用、飼料
名前の由来:Amaranthus(アマランサス属)より

穀物は主にイネ科の植物の種子が蓄えるデンプンを利用するが、双子葉植物の中にも種子にデンプンを蓄えることが出来るものがある。そのデンプンを利用する作物の事を擬似穀類という。例えばタデ科のソバ、ダッタンソバ、ヒユ科のアマランサス、アカザ科のキノアなどが該当する。

アマランシスはヒユ科 Amaranthaceaeヒユ属 Amaranthusの総称で中南米 アンデス地域で数千年前から栽培されていた。キヌア同様スペイン侵攻以前のインカ帝国では広く栽培されていた。
栄養価に優れトウモロコシや豆類に匹敵する重要作物であったとの事だ。
原産地の他、インドや中国でも栽培が行われ、耐暑性、耐旱性があり、若芽は熱帯地方では野菜としても食べられる。アマランサスの一種、和名ではセンニンコク。鮮やかな赤や黄色の、立ち上がる花序が見事で、丁度、ヤリケイトウを数倍大きくしたような感じ。
大きな房状の花序が立ち上がらず垂れ下がるヒモケイトウの種類がありこちらは江戸末期 救荒作物てして日本へ導入された。

花序が直立する種類の方が遅く導入され、子実用に栽培される。もち性品種とうるち性品種があり、国内では精白しなくて良い、もち性品種が栽培されている

栄養価に優れ、蛋白質、脂質、ビタミンE、ビタミンB1、B、B、鉄、亜鉛、カルシウム、カリウム、鉄、亜鉛などを含んでいる。近年健康食品としての価値が注目されている。
お米とともに炊飯したり、粉にしてパンやクッキー、麺類に加工される。


原産地やインド、ネパールなどでは種子を加熱し炒って蜜をかけて固め菓子を作る。砂糖水やお茶と混ぜて食べる。製粉はパンを作るのに利用される。

参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・食材図典(小学館)
  ・新食品成分表2017 (とうほう)
  ・植物分類表  大場秀章 編著 (アボック社)

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