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アセロラ

商品写真
上・中:石垣島 5弁の花と青い果実
下:花博記念公園 咲くやこの花館 熟しかけた果実

アセロラ Malpighia glabra Linne
  真正双子葉植物Eudicots>中核真正双子葉植物Core Eudicots>バラ類Rosids>マメ群Fabids
   キントラノオ目Malpighiales
     キントラノオ科Malpighiaceae  ヒイラギトラノオ属Malpighia

 別名:西インドチェリー

ビタミンC含有量の多さでは、レモンの17倍

利用部位:果実、若葉
利用  :食用、加工品 ビタミンC製剤原料

アセロラの発祥地はカリブ海周辺の西インド諸島、南アメリカ北部から中央アメリカが原産とされている。樹高2〜4m程の常緑低木。葉は全縁(鋸葉がない)で、長さ10cm程度。可愛らしい淡いピンクの5弁の花が咲き、実がなる。

果実は5〜8g程、丁度サクランボ位の大きさで香りはリンゴに似ている。熟すとサクランボに似た真っ赤な実になる。完熟した果実の形から西インドチェリー(West Indian Cherry)の別名があるが、バラ科のサクラとは類縁関係はない。甘味系と酸味系がある。
ビタミンCが豊富で生で食べても美味しいが、日持ちが悪く生の果実は現地でないと入手は難しい。ジャム、ゼリー、ジュースなどの飲料、菓子などに加工される。

熟した果実の甘味系でも100gあたり800mg、酸味系では1700mgのビタミンCを含むことから、ビタミンC剤の原料にされる。
その他カロテン、ビタミンE、BI、B2、葉酸、カリウム、ポリフェノールなどを多く含む。ポリフェノールはビタミンCとともに抗酸化作用もあり、しみ、そばかすを防止し美肌効果に良いといわれている。ビタミンCは若葉にも多くふくまれるので、乾かしてお茶にして飲用もできる。


総じて熱帯〜亜熱帯のブラジル、ハワイ、グアム、ベトナムで栽培されるが日本では沖縄県、鹿児島など少量で栽培されている。石垣島では民家に半野生化して植えられていた。

参考文献
 ・食材図典(小学館)
 ・新食品成分表 2017 (とうほう)

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