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セイヨウワサビ（西洋山葵）

商品写真
上：東京薬科大学　薬用植物園　セイヨウワサビの花
下：武田薬品　京都薬用植物園

セイヨウワサビ（西洋山葵）Armoracia rusticana Goerth Mey et Scherb
真正双子葉植物Eudicots＞中核真正双子葉植物Core Eudicots＞バラ類Rosids＞アオイ群Malvids
　　アブラナ目Brassicales
　　　　　アブラナ科 Brassicaceae セイヨウワサビ属 Armoracia

別名：ワサビダイコン
英名：ホースラディッシュ（horseradish）

使用部分　：�〆�茎　　�⇒�
利用　　　：�々畤瀕繊（乾錺汽咫⇔�りワサビの原料　薬用　�¬邵擇箸靴�
名前の由来：日本産のワサビと区別しての名。
　　　　　　ワサビと同じ辛味成分とダイコンに似た根をもつことから。

西洋わさび（日本わさびと区別する為に呼ばれた）、ホースラディッシュ（馬大根・ウマワサビ、馬の様に強く大きく育つ事から）、山葵大根（ワサビダイコン、山葵の辛味と香りを持った大根似の根）等とも言う。
フィンランド、東ヨーロッパが原産。葉は大型で壮大、６０〜８０ｃｍほどの長楕円形の根生葉に長い葉柄があり、葉の縁は細かい鋸歯になっている。暖地での栽培では花が付きにくいが、４〜５月頃、花茎を伸ばし白い小花を固まって咲かせる。花の様子をみるとアブラナ科だと納得できる。多少分岐する直根は特有の辛味がある。

生の根をすりおろしたものはローストビーフにつきあわせたり、ソースにすり込んでホースラディッシュ・ソースとして魚料理に使う。
ワサビは摩り下ろすと淡い緑色だが、セイヨウワサビは白い、だいこんおろしの様だ。日本へは明治初年アメリカ経由で導入されたが、日本料理にあわなかったのか最初は余り普及しなかった。
しかしワサビが高価であることから香辛料としての利用が見直され、根茎を粉末にしたものをワサビの代わり粉ワサビとして用いる。チュウブ入りの練りワサビ、粕漬けにもされる。生の若葉はサラダに出来る。

辛味成分は根茎に含まれる主成分のシニグリン(配糖体の一種）がすりおろされる時、含まれる酵素によって加水分解されイソチオシネートという辛味成分になるため。
消化を促進し、抗菌殺菌効果がある。生育には２０℃前後が適温。北海道や長野県で主に栽培する。

参考文献
　　・朝日百科　世界の植物　（朝日新聞社）
　　・植物分類表　大場秀章　編著　（アボック社）
　　・ヤマケイポケットガイド　ハーブ　亀田竜吉（山と渓谷社）
　　・植物はなぜ薬をつくるのか　斉藤和季（文春新書）

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