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キンポウゲ科
トリカブト/ヤマトリカブト(山鳥兜)
上:上高地 小梨平のヤマトリカブト
下:白馬 栂池自然園 茎は長く伸び湾曲する
トリカブト/ヤマトリカブト(山鳥兜)Aconitum japonicum var montanum Nakai
真正双子葉植物
Eudicots
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Basal Eudicots
キンポウゲ目
Ranunculales
キンポウゲ科
Ranunculaceae
トリカブト属
Aconitum
オクトリカブト
Aconitum japonicum
Thunbergの変種、本州(中部から東北地方)に分布。
種小名 japonicum の名が示すように日本の固有種。変種名 montanum は山の、山地生の意味。
生薬名
:
ブシ(附子)、ウズ(烏頭)
利用部位
:塊根
利用法
:日本薬局方生薬 漢方処方用薬、
名前の由来
:トリカブトは舞楽で奏者がかぶる冠「鳥兜」に花の形が似ていることから。
生薬名ブシ(附子)は茎が出る母根の周囲の新しい芽、子根のことで「母に附く子」
の意味。乾燥させた母根はカラスの頭のような形からウズ(烏頭)という。
1年ごとに母根から子根へ入れ変わる。
親根は萎縮し子根の方が充実しくるので、薬用にはブシ(附子)を用いる
亜高山や草原などでよく眼にするヤマトリカブトは国内に野生するオクトリカブトの変種。
草丈1mほどになり、茎は長く弓なりに曲がり垂れる。葉は掌状3〜5深裂する。鳥兜型の花に見えるのは実際は5枚の“ガク“が変化したもの。(上の兜形の大きなガク、その下に円形の側ガク片2枚が向かい合わせに付き、1番下に長舌形のガク片2枚、合計5枚で構成)本当の花弁はがく片に囲まれた内部にある。
現在、生薬のブシ(附子)ウズ(烏頭)として用いるトリカブトは日本薬局方ではハナトリカブトAconitum carmichaeli Debeaux 、オクトリカブトAconitum japonicum Thunbergの2種の根茎ときめられている。
ハナトリカブトは中国が原産
、花が大きく、花の間隔が狭く、まとまっているので観賞用の切花にもされるのでハナトリカブトの名が別名になっている。日本産のヤマトリカブトの塊根Japanese Aconite root をブシ(附子)ウズ(烏頭)の代用にする。
福島県白川産は
”白川附子”
、福井県勝山産の附子は
”勝山附子”
などと名付けられ特に有名。
秋 美しいカブト状で紫色の花を咲かせる可憐な花からは想像しがたいが、トリカブトは、有名な
毒草
で、全草に、特に根にアルカロイドのアコニチン、メサコニチン、イサコニチンを含み猛毒である。しかし“毒を変じて薬となす”の譬えのように、専門的技術で減毒加工すると、薬用になり漢方処方に配合される。
漢方の要薬として鎮痛、抗リウマチ、強心、強壮、新陳代謝機能亢進などの目的で八味地黄丸(はちみじおうがん)、真武湯(しんぶとう)、牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)、四逆湯(ごしゃじんきがん)、麻黄附子細辛湯(ごしゃじんきがん)葛根加朮附湯(ごしゃじんきがん)など各種の漢方薬に配合される。
成分
・ブシジエステルアルカロイド:アコニチン、ジェサコニチン、ヒパコニチン、メサコニチン
・アナシン系:アナシン、コブシン、イグナビン、ソンゴリン
・強心成分 ヒゲナミン(ハイゲナミン)、コリネイン
など
参考文献
・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
・第15改正 日本薬局方解説書 (広川書店)
・最新生薬学 刈米達夫著 (広川書店)
・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
・生薬単 原島広至著 (株式会社エヌ・ティ・エス)
・山渓名前図鑑 野草の名前 秋・冬 高橋勝雄著 (山と渓谷社)
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グミ科
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トチュウ科
アオキ科
ムラサキ科
アカネ科
リンドウ科
キョウチクトウ科
ナス科
ヒルガオ科
モクセイ科
イワタバコ科
キツネノマゴ科
ゴマ科
クマツヅラ科
ノウゼンカズラ科
シソ科
ハマウツボ科
オオバコ科
ハナイカダ科
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セリ科
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レンプクソウ科
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キキョウ科
ミツガシワ科
キク科
真正双子葉植物 Eudicots>基部真正双子葉植物 Basal Eudicots
キンポウゲ目 Ranunculales
キンポウゲ科 Ranunculaceae トリカブト属 Aconitum
オクトリカブトAconitum japonicum Thunbergの変種、本州(中部から東北地方)に分布。
種小名 japonicum の名が示すように日本の固有種。変種名 montanum は山の、山地生の意味。
生薬名 :ブシ(附子)、ウズ(烏頭)
利用部位 :塊根
利用法 :日本薬局方生薬 漢方処方用薬、
名前の由来:トリカブトは舞楽で奏者がかぶる冠「鳥兜」に花の形が似ていることから。
生薬名ブシ(附子)は茎が出る母根の周囲の新しい芽、子根のことで「母に附く子」
の意味。乾燥させた母根はカラスの頭のような形からウズ(烏頭)という。
1年ごとに母根から子根へ入れ変わる。
親根は萎縮し子根の方が充実しくるので、薬用にはブシ(附子)を用いる
亜高山や草原などでよく眼にするヤマトリカブトは国内に野生するオクトリカブトの変種。
草丈1mほどになり、茎は長く弓なりに曲がり垂れる。葉は掌状3〜5深裂する。鳥兜型の花に見えるのは実際は5枚の“ガク“が変化したもの。(上の兜形の大きなガク、その下に円形の側ガク片2枚が向かい合わせに付き、1番下に長舌形のガク片2枚、合計5枚で構成)本当の花弁はがく片に囲まれた内部にある。
現在、生薬のブシ(附子)ウズ(烏頭)として用いるトリカブトは日本薬局方ではハナトリカブトAconitum carmichaeli Debeaux 、オクトリカブトAconitum japonicum Thunbergの2種の根茎ときめられている。ハナトリカブトは中国が原産、花が大きく、花の間隔が狭く、まとまっているので観賞用の切花にもされるのでハナトリカブトの名が別名になっている。日本産のヤマトリカブトの塊根Japanese Aconite root をブシ(附子)ウズ(烏頭)の代用にする。
福島県白川産は”白川附子”、福井県勝山産の附子は”勝山附子”などと名付けられ特に有名。
秋 美しいカブト状で紫色の花を咲かせる可憐な花からは想像しがたいが、トリカブトは、有名な毒草で、全草に、特に根にアルカロイドのアコニチン、メサコニチン、イサコニチンを含み猛毒である。しかし“毒を変じて薬となす”の譬えのように、専門的技術で減毒加工すると、薬用になり漢方処方に配合される。
漢方の要薬として鎮痛、抗リウマチ、強心、強壮、新陳代謝機能亢進などの目的で八味地黄丸(はちみじおうがん)、真武湯(しんぶとう)、牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)、四逆湯(ごしゃじんきがん)、麻黄附子細辛湯(ごしゃじんきがん)葛根加朮附湯(ごしゃじんきがん)など各種の漢方薬に配合される。
成分
・ブシジエステルアルカロイド:アコニチン、ジェサコニチン、ヒパコニチン、メサコニチン
・アナシン系:アナシン、コブシン、イグナビン、ソンゴリン
・強心成分 ヒゲナミン(ハイゲナミン)、コリネイン
など
参考文献
・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
・第15改正 日本薬局方解説書 (広川書店)
・最新生薬学 刈米達夫著 (広川書店)
・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
・生薬単 原島広至著 (株式会社エヌ・ティ・エス)
・山渓名前図鑑 野草の名前 秋・冬 高橋勝雄著 (山と渓谷社)