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クロタネソウ(黒種草)

商品写真
上:京都薬科大学薬用植物園 青い花のクロタネソウと実
下:大阪薬科大学薬用植物園 白い花

クロタネソウ(黒種草)Nigella. damascena
  真正双子葉植物 Eudicots>基部真正双子葉植物 Basal Eudicots
   キンポウゲ目Ranunculales
     キンポウゲ科 Ranunculaceae クロタネソウ属 Nigella.

   別名:ニゲラ

利用部分 :種子
利用   :香料、薬用
名前の由来:花後に結実して黒い種子ができることからの名。
      黒いという意味のラテン語Nigerが語源となっている。

南ヨーロッパ、中東、南西アジアに自生する一年草。日本へは江戸末期に渡来した。花色も豊富で白や青、薄紅色、1重から8重咲きの品種まで、数多くの品種がある。園芸用に花壇植えや切り花として利用される。

花弁のように見えるのは、実際はガク片で花弁は退化して目立たない。葉も細く裂けてレースのような繊細な葉になっている。花の後、風船のように膨らんだ実が出来る。

中に黒い種子が入っていてアルカロイドのダマセニンや揮発性の油ニゲルエールを含みバニラのような甘い芳香があるので香料や矯臭薬に使うなど、また薬用やハーブとして利用される。
ヨーロッパでは種子を催乳、利尿の民間薬にする。ただしアルカロイドのダマセニンを多く含むため、使用には注意を要する。


参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
  ・植物分類表 大場秀章 編著 (アボック社)
  ・花と樹の事典 木村二郎(柏書房)・食材事典 廣田孝子監修 (学研)
  ・ヤマケイポケットガイド ハーブ 亀田龍吉 (山と渓谷社)


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