オウレン/ミツバオウレン(三葉黄連)

商品写真
上・中:白馬 蓮華温泉 中:赤い花はイワカガミ 
下:木曽駒ケ岳

オウレン/ミツバオウレン(三葉黄連)Coptis trifolia  Sausbury
  真正双子葉植物 Eudicots>基部真正双子葉植物 Basal Eudicots
   キンポウゲ目 Ranunculales
     キンポウゲ科 Ranunculaceae オウレン属 Coptis

利用部分 :根茎
利用   :薬用  
名前の由来:小葉が3枚あり3つ葉、オオレンの仲間で根が黄色を帯びる。
  
北海道、中部北部の高山や亜高山の林床や湿原、針葉樹林帯やハイマツなどの低木林に自生する多年生草本。
細長く横に這う根茎で増える。根出葉はやや厚く、光沢がある葉は三出複葉で3枚の小葉は浅い切れ込みと不ぞろいな鋸歯がある。初夏6〜8月頃、高さ10cm程の花茎を伸ばす。花は直径7〜10mmで上向きに開く。多くの雄しべが目立つ白い花を咲かせる。白い花弁に見えるが実際は白色に変化した5枚のガク片。
中Photoはイワカガミ、ユキザサ、マイズルソウなど亜高山植物と混生しているミツバオオレン。花後、輪状に並ぶ袋果が実る。(他のオウレンの仲間と同じ形態)

本邦では特にミツバオウレンを薬用にはしないが、アメリカでは合州国北部に自生する全草をGoldthread Coptisといい民間で苦味健胃薬として用いる。
成分はオウレン同様ベルベリンを含む。


参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
  ・山渓名前図鑑 野草の名前 春 高橋勝雄著 (山と渓谷社)
  ・植物分類表  大場秀章 編著 (アボック社)

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