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オウレン/バイカオウレン(梅花黄連)

商品写真
上:飛騨高山 山野草愛好家の鉢植え
中:熊野古道ツズラト峠
下:西宮市北山緑化植物園

オウレン/バイカオウレン(梅花黄連)Coptis quinquefolia Miq
  真正双子葉植物 Eudicots>基部真正双子葉植物 Basal Eudicots
   キンポウゲ目 Ranunculales
     キンポウゲ科 Ranunculaceae オウレン属 Coptis
 
 別名:ゴカヨウオウレン
  
利用部分 :根茎
利用   :薬用
名前の由来:5弁の丸みを帯びた白い花が白梅を思わせのると、オウレンの仲間であることから。
      オウレンは黄色い根の意味。


葉は掌状複葉で5枚の小葉。地下に這う茎を出して増殖する。花茎には1個の花を咲かせる。
外側で花弁に見えるのは白い5枚のがく片、実際の花弁は内側の黄色い5個の棒状が花弁。
花が白梅のような梅鉢模様を作ることからバイカオウレンの名がある。

本州と四国の温帯〜亜高山帯に分布する。セリバオウレンなど他のオウレン同様、直射日光の射ささない林床を好んで自生する。熊野古道ツズラト峠の山中でも林の下や縁に自生していた。根茎を切断する黄色く、なめると苦い。ベルベリンを含み苦味健胃薬として胃腸薬にする。下痢止め、結膜炎、ただれ目、中風などに効果がある。土地の人は根茎を採取し胃腸薬にするという。

参考文献
  ・朝日百科 世界の植物 (朝日新聞社)
  ・薬用植物学各論 木村康一・木島正夫共著 (広川書店)
  ・山渓名前図鑑 野草の名前 春 高橋勝雄著 (山と渓谷社)
  ・植物分類表  大場秀章 編著 (アボック社)

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