二条オオムギ(二条大麦）Hordeum distichon　Linne
　　単子葉植物　Monocots ＞ツユクサ群Commelinids
　　　イネ目Poales
　　　　　イネ科 Poaceae　オオムギ属 Hordeum

　別名：ヤハズオオムギ、ビールオオムギ、ビールムギ

利用　　　：ビール、麦焼酎原料に
名前の由来：上から見ると、２列に穀粒が並んでいることからの名。

３個並んだ小穂の中央の１個のみ、芒（のぎ）があり、両側の２個は退化し実を結ばない。そのため穂は扁平になり、果実をつける小穂は２列に並ぶように見えるので、二条オオムギと呼ばれる。ビールの製造に使われるのでドイツやデンマークのビール製造地帯では広く栽培される。

日本へはビール醸造の目的で、明治初期、ヨーロッパから導入された。
ジアスターゼや麦芽エキス含量などの麦芽品質が改善された品種でビールオオムギと呼ばれビール醸造用に使われる。又近年、まろやかな風味の麦焼酎の需要が増し、その原料にも二条オオムギが使われる。
消化もよく高栄養食品としても注目されている。

参考文献
　　・朝日百科　世界の植物　（朝日新聞社）
　　・食材図典　（小学館）
　　・植物分類表　大場秀章編著　（アボック社）